水戸 - ヴェルディ

helguera2007-09-22

笠松運動公園陸上競技場に行ってきました。
仕事やら何やら実生活の関係でヴェルディの試合をスタジアムで見るのは7月以来実に2ヶ月ぶりでした。味スタや西が丘や国立霞ヶ丘競技場など、行きたくてしょうがなかったのですが生活という奴がそれを許さず悔しい思いをしていましたが、8月が終わりようやく行くことができました(って、もう9月も終わりだよ…)。各チーム4回対戦するJ2ですが、国立での惨敗やひたちなか、そして笠松と水戸戦を3回もみることになってしまいました。それも2度のアウェイに皆勤賞とは、我ながら不思議なめぐり合わせでした。そしてまたヴェルディが水戸に相性が悪いんですよね…。厳しい試合ばかりでした。
最初の対戦では1−5の惨敗でしたし、ひたちなかの試合は終了間際に途中交代の永井が押し込んでかろうじて1−0での勝利。そして今日も苦しい試合でした。


名波が復帰したヴェルディですが、最初のフォーメーションはこんな感じだったでしょうか。

____フッキ____

飯尾_ディエゴ__広山

__名波__菅原___

服部_萩村_土屋_海本

_____義成____


しかしラモス監督のこのフォーメーションが、水戸の勤勉な守備にズタズタにされた前半でした。
ヴェルディの攻撃は相手ボールをディフェンスラインで奪い、DFとボランチの2人でボール交換をしながら相手の様子をうかがい、フッキにボールを当てるところから攻撃開始になりますが、今日はそこをうまく水戸に止められてしまいました。フッキに入る縦のボールをカットするのではなく、フッキにDFが体を寄せて振り向かせずにボールを落とさせ、それをヴェルディの選手が拾う前に奪う。フッキの落しを前向きにスピードに乗ったディエゴや広山や飯尾が拾うことでさらに前へのスピードをアップさせられれば良いのですが、今日は水戸の守備陣にフッキを挟み込まれ、先に拾われてしまう。そして前に重心の掛かっているディエゴや広山や飯尾らのMFを置き去りにして入れ替わり、水戸がショートカウンターを仕掛ける。失点の心配は少なかったものの、それでもヴェルディの攻撃にリズムが生まれずに嫌な雰囲気で前半が進みました。


そんな前半20分前後、ヴェルディの左サイドから進入してきた水戸の攻撃がペナルティエリアに入り、ヴェルディが押し返したように見えましたが、先に拾われた水戸の選手に見事なミドルシュートを決められてしまいました。そのボールに対し土屋が詰めていったと思うのですが、その瞬間「スライディングでコースを切れ!!」と念じたのですが思いが伝わらず、詰め切れないままシュートを決められてしまいました。メインスタンドアウェイ側からちょうど正面のあたりだったのですが、詰めてくる土屋の動きがスローモーションのように見えていました。それまでは水戸の攻撃に怖さを感じていなかったのですが、この瞬間だけは嫌な感じがしたのです。


それ以降さらにヴェルディが攻めるのですが、まったくうまくいきません。そんなに悪い攻撃でもなく、シュートも何本か枠に飛んだのですが水戸GKのセーブに阻まれてしまい。、前半は0−1のまま終了しました。「これはハーフタイムで手を打たないと…」と思っていたら、ラモスがちゃんと後半頭から選手交代してきたのは意外でした。
飯尾アウトでシウバイン、布陣はこんな感じでしょうか。

広山__フッキ_シウバ
_ディエゴ______

__名波__菅原___

服部_萩村_土屋_海本

_____義成____

ほとんど4トップで4バック、広大な中盤を名波と菅原が走り回るという不思議な布陣でした。でも、第4クールに入って勝ち点を落とせないヴェルディですから、超攻撃的布陣も仕方がないと思っていました。むしろ、「ラモス、よくやった!」と言うべきでしょうか。


この選手交代でようやく”持たされている”と言うより”押し込めている”となったヴェルディでしたが、同点弾はあっけない形で生まれました。水戸陣内深い位置の右サイドからのスローインを頭で受けようとした途中交代のシウバがエリア内で倒されてPKを貰いました。当りとしては激しい当りではなかったものの、頭で受けようとジャンプしたシウバに体当たりを食らわせてはあまりにも正直すぎるファールでした。これをフッキがきっちりと決めて同点となりましたが、事件はその直後に起きました。


同点となった後のキックオフで、プレーが再開された直後にすぐにプレーが止まり、何が起きたか分からないままに水戸の選手にレッドカードが出て退場となってしまいます。直前のPKと合わせ、そこからスタジアムの雰囲気が危険なムードになってしまいました。それからは審判の判定の一つ一つに対し場内から激しいヤジが飛ぶような状態になってしまいました。
ヴェルディとしては退場者が出て落ち着かない水戸に対し何度か立て続けに攻め込んだのですが勝ち越し点は奪えず、水戸の選手交代などもあり再び試合が膠着してしまいました。「やっべぇー、このまま引き分けかも…」と思い始めた後半35分過ぎ、ようやく勝ち越し点が奪えました。左サイドからのクロスに広山が頭で合わせ、ワンバウンドしたボールがゴールネットに吸い込まれました。


試合はその後、ヴェルディがかなり危なっかしい時間の過ごし方をしたものの何とか4分と言う長いロスタイムもしのぎきり、貴重な勝ち点3をゲットしました。湘南戦でも1点リードの終了間際に追いつかれましたが、リードして終盤に攻め込まれると、前線のフッキやディエゴが攻守にまったく試合に参加しなくなるのが痛いです。攻撃時にも淡白にボールを失い、失ったボールを取り返そうともせず立ち尽くすだけ。あそこで前線で少しでもボールをキープしてくれるかファールでも貰ってくれれば守備陣も随分楽になると思うのですが、まるで傍観者なのですよねぇ。あそこを改善しないと、これからも苦しいロスタイムを過ごしてしまうような気がします。


それでも、内容よりも何よりもヴェルディにとってこれからの試合で大事なのは勝ち点ですから、とにかく勝って良かった。本当に勝って良かった。次節がアウェイ京都、その次がホーム札幌と苦しい試合が続きますが、たぶんこれからの残り10試合は対戦相手がどこであれ全部苦しいのでしょう。最後に笑えるといいなぁ。