U22 ベトナム - 日本

勝つには勝ったんですが、「ダメだなぁ、このチーム…」というのが率直な感想です。
オシム監督の出来事もあり、試合開始から前半は選手に張り詰めたものも感じられたのですが、時間の経過とともにいつもの”緩い”チームに戻ってしまいました。”緩い”と感じる部分なのですが、上手いけれどもプレーが軽い。ボールの失い方が軽い。ミスパスが軽い。前節のカタール戦の逆転負けを受けて、とにかく勝ち負けの前に、もっと激しさや厳しさが出てくるのかと思いましたが、思ったよりも出てきませんでした。


この試合、オリンピック出場を勝ち取るなら最低5−0ぐらいで勝たないといけないと思っていましたが、そこまでもいけませんでした。最後のPKが決まれば予想スコアになったのですが、カタールが最後にベトナムと戦うことを考えると4−0では充分とは思えません。この試合の後に行われるカタールサウジアラビアの試合結果にもよりますが、もしカタールが勝った場合、最終節に3−0ぐらいでもカタールが日本を上回れる可能性もあるわけで、とにかく勝ったとは言え喜べない結果に思えてしまいます。後半の日本のリズムが悪い時間帯に、まったく動けない監督も情けない限り。


勝った試合の後ですからもう少し喜びたいのですが、どうも気持ちが晴れません。次のサウジアラビア戦までに残された時間を考えれば、チームが大きく変わる可能性は限りなく低いわけで、監督がどれだけ選手たちの闘争心に火をつけられるのか、それぐらいしかこのチームが変わる可能性を思いつきません。あとは国立競技場を満員にして後押しと言う名のプレッシャーを掛けるサポーターの力でしょうか。選手が足をつるまで走るように、玉際の争いに負けないように、一つ一つのプレーに魂を込められるように。


とにかく、決戦は21日の国立、サウジ戦。