ヴェルディ - 愛媛

helguera2007-11-25

味の素スタジアムに行ってきました。
よーし! 勝った!!

クラブ 勝ち点 得失点
札幌  88 +20
ヴェルディ 85 +32
京都  82 +20
仙台  80 +17

(札幌は今節試合なし)
前節までのこの結果を考えれば、この愛媛戦に勝てば”事実上”の昇格が決まる一戦でしたが、何とか勝ちました。残念ながら他会場の京都vs仙台戦で京都の勝ちという結果で今日の昇格が決まることはありませんでしたが、得失点差を考えるとサッカーの常識で考えれば、ほぼ決まりと言って良いのでしょう。京都が次の試合を12−0ぐらいで勝てば別ですが、ヴェルディが引き分け以上でも良いのですし、ね。

クラブ 勝ち点 得失点
ヴェルディ 88 +33
札幌  88 +20
京都  85 +21

長いJ2のシーズンもこの時期にくると昇格を賭けて戦っているチームはプレッシャーで動きが重くなるし、昇格の可能性がなくなったチームは失うものが何もなくなって思い切って戦ってくる。試合前の順位や勝ち点に圧倒的な差があったとしても、試合が始まるとそのような様々な状況でまったくの互角の戦いになってしまう。本当に1試合1試合が厳しい試合の連続です。


今日の試合も前半のヴェルディは動きが重かった。重いというか、中盤の選手の守備が固まっている感じです。ポジションを守りまず守備から入っているかのような試合の立ち上がりでしたが、ヴェルディの中盤が愛媛の攻撃を待ち構えていても、愛媛の攻撃はサイドを使ったり前線に縦のボールを打ち込んだりと、ヴェルディの中盤を無力化してしまいました。本当はヴェルディの守備がもっと自分たちから仕掛けられれば良かったのでしょうが、どうしても愛媛の攻撃を見てしまい受けてしまう前半でした。愛媛のミスからフッキに代わって出場している船越のゴールで先制しましたが、「今日のヴェルディの守備じゃ、1点じゃやばいよね…」と思っていたら、やはり前半のうちに追いつかれてしまいました。前半は1−1で終了です。


後半はヴェルディ全体がリスクを賭けて、前半とは見違えるような動きになって愛媛ゴール前に仕掛けてきましたが、ポストに嫌われたり相手のスーパークリアにあったりと、どうしても勝ち越せません。どうしても勝ちたいヴェルディは後半に攻撃的な交代カードを3枚立て続けにきりますが、攻撃的な交代をすればするほどチームのバランスが崩れて得点の気配が遠のいてしまう。監督の「勝ちにいくぞ!」というメッセージは充分に伝わるのですが、後半の勝ち越すまでの30分間は長かった。


しかし後半の35分、またも船越がやってくれました。コーナーキックから高い打点でのヘディングシュートを愛媛ゴールに突き刺し、ようやくヴェルディが勝ち越しました。船越の先制点も嬉しかったけれど、2点目となる勝ち越しのゴールが決まった瞬間の気持ちは言葉にできないほど嬉しかった。得点が入る時にネットが揺れるということが、これほど美しく気持ちよく感じるゴールというのは、そうは味わえませんよね。2年間と言う苦しい時間を凄し、今シーズン47試合目に決まった船越のゴール。今シーズンのヴェルディは開幕戦の船越のゴールでスタートして、この試合の船越の2点目で終わったと言っても良いぐらいの活躍です。シーズン途中はほとんどフッキが活躍したのだけれど。


勝ち越すまでの30分間も長かったけれど、勝ち越してから試合終了までの15分間も長かった。さらにリスクを賭けて攻めてくる愛媛に対し、防戦一方のヴェルディ。時々カウンターで反撃を試みるも、どうしても3点目が奪えない。そうこうしているうちに、ボールはあっという間にヴェルディのゴール前に。土屋が体を投げ出してクリアしたり、義成のセーブに救われたりとヒヤヒヤの15分間を過ごしましたが何とか2−1での逃げ切りに成功しました。


京都が勝ったことで今日完全に昇格が決まることはありませんでしたが、それでもホーム最終戦ということで試合後のピッチとスタンドの雰囲気は最高でした。もし昇格が決まったら「たぶん泣くな…」と自分では思っていたのですが、さすがに今日は”事実上”だったので涙は出ませんでした。でも、厳しい試合だった。キャプテン大野やラモスの挨拶でホーム最終戦を最高の形で終えることができました。得失点差を考えれば、来週までの1週間はニヤニヤしつつ完全には喜べない不思議な1週間を過ごすのかもしれませんが、今日の試合結果で1位に躍り出て、次節勝てば優勝が決まるのですから、喜びを爆発させるのはもう少しとっておきます。
でも、ニヤニヤしてますけど。