家本審判を無期限の出場停止?

実際に試合を見ていないので一つ一つの判定にはコメントできませんが、その後の処分についてどうも釈然としません。


ゼロックス杯で不可解判定の家本主審に“無期限出場停止” サンスポ

日本サッカー協会の審判委員会は6日、ゼロックス・スーパー杯の鹿島−広島戦(1日、国立)で警告や退場処分を繰り返した家本政明主審(34)に対し、期限を定めずにJリーグの主審を担当させない措置を決めた。

 松崎康弘審判委員長(54)は「いまJで笛を吹くとクラブも混乱するし、いいレフェリングができず互いに不幸。冷却期間を設ける」と説明、懲罰的処分との見方を否定した。

岩政選手に出した2枚目のイエローカード以外には判定に問題はなかったけれど、試合を混乱させたことが問題だということですよね?
判定には問題ないのに冷却期間を置く? だって、今までは判定に問題がないから主審に問題はないって言ってませんでしたっけ? 過去に判定基準があいまいだからと言って研修期間を設けた例は記憶にありますが、『クラブや選手との信頼関係を築け』なんて話が出てきた記憶がないのですけれど…。今までもそれを指導してきた結果、それでもできなかったから主審を外すと言うなら分かるのですが、今まで言ってもこなかったことでいきなり問題にされて主審を外すと言われても、何だか釈然としません。家本主審のレフリングが好きなわけではありませんが、この処分は家本さんが混乱の責任を押し付けられて人身御供にされたような気がしてなりません。


繰り返しになりますが、今まで求めてきたことができなかったから外すのか、今まで求めてこなかったことができないからと言って外すのか。

「私は人一倍強い正義感を持っている。ルールにのっとっていない行為を受けたチームがマイナスになるのは許せない。ぼくが正しいと思っても、本当の正義であったとしても、周囲に理解されずに残念というのもある」

今までは”ルール通り笛を吹け”と協会が指導してきたのではなかったのか?
主審に求める仕事として、これからサッカー協会は”主審に試合をコントロールすること”を求めていくと方向転換したと考えていいのでしょうか。Jリーグ開幕直前なのに…。




家本主審、一問一答…「反省すべきは反省する」 報知

 ―スーパーカップの判定をどう考える。
「前半12分(岩政選手への2度目の警告)は一瞬、動揺があった。時間帯などを考慮してちゅうちょしたのは大いに反省している。それ以外は冷静に毅然(きぜん)と対応できたと思っている」

 ―試合後に混乱が起こったが。
「僕が正しいと思っても、多くの方がそう思わないこともある。どちらが本当の正義にしても。自分自身としては残念に思うこともある」

 ―問題点は。
「選手とのコミュニケーションは簡潔、明瞭(めいりょう)であるほうがいいと思っていたが、(選手に)冷たく感じられたのかもしれない。人間味があるというか、柔らかく接することも必要」

 ―J1、J2から担当を外されることには。
「真摯(しんし)に受け止めないといけない。反省すべきは反省する」