川崎 - ヴェルディ

開幕戦の録画をようやく見ました。危なく第2節よりも後になるところでした。
危なくと言えば試合も危ないところで追いつきましたね。開幕前の仕上がり状態がとっても不安な我が東京ヴェルディでしたが、試合開始以降の25分間はそんな不安を払拭するかのような素晴らしい開幕戦でした。


試合開始からのヴェルディはフィジカルコンディションが良いのか、とにかく出足が早く全員がハードワークをしていました。試合時間の経過とともにその動きは落ちていきましたが、それでもどちらかと言えば”走らない”というイメージが強いヴェルディをここまでハードワークさせるチームに作り上げた柱谷哲監督に感謝ですね。このハードワークがシーズン中もある程度続くとしたら、3年前の降格したシーズンのような守備の大崩れはしないように思います。その辺りはDF出身の監督なのである程度期待しています。
失点の場面もそうでしたが、守備を崩されたというよりは”一瞬の隙を突かれた”という意味合いの強い失点でしたし、それ以外の場面でも2度3度と簡単な意思疎通のミスでボールを失いカウンター攻撃を喰らう場面がありました。昨年に比べ大きく顔ぶれが変わった守備ユニットですから、このあたりの問題は試合を通じて意思疎通を深めてくれるでしょう。



ただ問題は攻撃ですね。新加入のレアンドロがどんな選手かがようやくわかりましたが、多くの得点を期待できる選手ではないような…。動きやプレーを見ていると、”まるでディエゴが2人いるんじゃないの?”と思わせるような選手ですね。このレアンドロとディエゴに広山と飯尾が絡んだ4人がパス交換をしながら攻撃を組み立てていくのだと思いますが、最後は誰が決めるのだろうという感じです。もしかして、福西?
後半の追いつくために攻撃的にいく選手交代で飯尾、広山が次々とアウトしましたが、それ以降はまったくパスの受け手がいなくなってしまって攻撃のリズムが作れなくなってしまったように感じました。代わりに投入された河野も平本もアクセントをつけていましたが、あくまでアクセントなだけであって攻撃のリズムは作れていないように見えました。J1で戦っていくにはFW不足の感は否めません。


まあ、そうは言ってもとにかく3年ぶりのJ1開幕戦で、強豪と言われる川崎相手に昇格ホヤホヤの我らがヴェルディが勝ち点1を取ったのですから、ここは素直に喜ぶべき試合なのでしょう。次は勝利を、そしてシーズン最後には残留を決めて、安心させてください、哲さん。