バーレーン - 日本

解説の居酒屋親父はハンドからの知ってんだから納得がいかないとしきりに騒いでいましたが、妥当な負けですよね。サイドからのクロスに対し中で競り負けているのも事実だし、あの失点がなかったとしても日本の得点の気配は駒野選手のクロスから大久保選手が飛び込んだ場面ぐらいですし。バーレーンが強くなったというよりは日本が弱くなったという力関係に感じます。


先月の東アジア選手権はまだ「テスト」というエクスキューズもできましたが、今回の予選に際しては事前合宿もある程度の期間に渡り行って、それでも日本のというか岡田監督のやりたいことは見えてきませんでした。アウェイの地である程度セイフティに蹴り出すということを否定はしませんが、まったく攻め手が作れない。結局のところ攻撃のリズムが良くなり出したのは遠藤選手を入れてからということで、そうするとスタメンは何だったのかと言うことになる。まあ、バーレーンの選手たちの足が攣るのも計算のうちで、その時分を見計らっての投入なのかもしれませんが。


サッカーですから勝つこともあれば負けることもあります。でも、今日の試合は『勝てる試合を落とした』ということではなく、『負けるべくして負けた』試合にしか思えません。先日の東アジア選手権から何かが進化したのか変化したのか。東アジア選手権での3試合はこの試合に活きているのか。何となくメンバーを選んで、何となく試合をして、何となく負けている。チームの意図が見えてこないように思います。それが代表であり、それがこの監督の限界だと言われてしまえばそれまでなんですけどね。


今の日本代表がバーレーンに負けてもまったく驚きませんが、驚いたことは日本が負けてもまったく驚かない自分と、日本が負けても腹も立たない自分がいること。ジーコ監督の時代も悶々とした日々を送っていましたが、少なくともあの当時は不甲斐ない試合をしたら腹も立ったのですが、今はまったく感情の波風が起きません。協会の監督選びの姿勢の当然の結果として今日の試合がある。それが分からない協会なら、予選のどこかで負けるでしょうし、予選敗退もあり得るのでしょう。現状のままなら、予選敗退しても驚かないのだろうな、と思ってしまいます。


まあ、今日の日本代表の結果に心がかき乱されないのは、代表の試合が始まる前にフッキの川崎退団というもっと大きな、もっと心をかき乱されるニュースに触れてしまったせいかもしれませんけれど。