ヴェルディ - 柏

スカパーで見ていましたが、勝って良かった。
1巡目の対戦では1−5とやられてしまった柏戦ですから、内容はともかくとにかく勝ちたい試合でした。特にフッキがブラジルに帰国している状況で、出場停止の選手もいて、リーグ戦は2連敗中と厳しい条件が重なっていましたが、大黒を獲っておいて良かったですね。フロントのグッジョブでした。


試合はヴェルディが序盤から運動量も多く柏を自由にさせず、「これが前節と同じクラブ?」と思うほどの上出来だった前半45分でしたが、後半は苦しい試合でした。
鬼の居ぬ間にならぬフッキの居ぬ間に活躍したい平もとの頑張りと大黒の運動量と見たこともないディエゴの守備でヴェルディが試合開始からペースを握りました。平本はポストもこなすし守備で相手ボールを奪うし先制点のアシストもするしと、「平本に感謝!」という試合でしたね。それ以外のレアンドロの出場停止でスタメンのチャンスをつかんだ柴崎や、服部の出場停止で左サイドに入った和田など、とにかく中2日なんて日程が関係ない新鮮な力の活躍が目立った前半でした。そんなお互いのさぼらない運動量と必ずパスが出てくるという信頼関係から生まれた福西のゴールでしょう。ディエゴからのスルーパスに反応してDFの裏を取った平本、DFの意識をひきつけ飛び込んできた大黒、その空いたスペースに飛び込んできた福西と、およそヴェルディらしくない先制点でした。


惜しむらくは押し込んでいた前半のうちに追加点が取れれば良かったのですが、大黒のヘディングがクロスバーに嫌われるなど、ちょっとついていない部分もありましたが、その分後半は少しツキがあった印象です。攻勢を強めてくる後半の柏に対し、ポストが救ってくれた場面もありましたし、90分通して考えればツキの量はチャラという感じです。


そしてヴェルディの2点目の場面ですが、テレビ画面で見ている限り、平本が先にディエゴのスルーパスに追いついているのでPKという主審の家本氏の判定は妥当に感じました。ただ、逆の立場で見ているとそうは思えないのでしょうね。ましてや2−1と追い上げた後のゴール前での混戦など、微妙な判定も続きましたし。復帰した家本氏の試合を見るのは2試合目でしたが、14時キックオフの札幌vs神戸戦を吹いた主審に比べたら今日の家本氏はは数倍マシでした。ただ、その辺りの微妙な判定もテレビで見てリプレイも見ているからこそ納得できるもので、スタジアムの現場で見ていたら遠いしリプレイはないし、やはり不信感が増幅してしまうのでしょう。でも、研修期間前の家本氏よりも研修後の氏のほうが落ち着いて笛を吹いている印象は強く感じました。


内容や過程はともかく、降格圏が現実のものになりつつあったヴェルディにとって、今日の勝ち点3は大きいです。リーグ戦は明日もありますから順位は確定しませんが、個人的な目標であるシーズン勝ち点40に対して、17節という半分が終わった段階で20という、貯金も借金もない状態で迎えた後半戦のスタートである今日の試合で勝ち点3を取って好スタートを切れたのは本当に良かった。連敗はあっても連勝の少ないヴェルディですが、何とか次節も勝ち点を期待したいです。(あとは守備範囲の狭い土肥の代わりに義成を…)