大宮 - 横浜FM

helguera2008-08-28

大宮公園サッカー場へ行ってきました。
試合開始直前にスタジアムに着きましたが、前半のうちから雨が降り始め、ハーフタイムには滝と言うよりバケツをひっくり返したような雨。今はやりのゲリラ豪雨でしょうが、ヴェルディがJ2時代の台風の西が丘で経験したよりももっと凄い雨でした。大宮サポや横浜FMサポにとっては自らが応援するクラブと共に雨に打たれるなら辛くないと思いますが、かなーり第三者的な私にとっては修行のような雨でした。途中からは打たせ湯に打たれてマサージされていると思いながら雨の強さを楽しんでいました。あそこまで強い雨だと、逆に吹っ切れて楽しかったです。


さて、試合については順位はともかく勝ち点29の大宮と勝ち点26の横浜FMの対戦ということで、かなり拮抗したものとなりました。どちらも勝ちたいけれど、圧倒的な強さで勝ちきるほどの強さも持っていない。どちらに勝ちが転んでもおかしくないような、そんな一進一退の攻防が続きました。強いて言えば横浜FMが主導権を握っているのだと思いますが、横浜FMに攻めさせてカウンターから得点を奪うのも大宮の狙いかもしれませんので、本当にどちらに転ぶのか分からないそんな試合でした。


ただ、どちらも負けたくはない試合だからか、守備のバランスを崩したくない思いが強いのか、前半の途中にはピッチ上の22人の選手たちがほとんど動いていない時間帯がありました。ボールを持っている側がフリーランニングをしないからボールを出せないし、ボールが出てこないから守備側もまったく動かない。よく「ボールのないところの動き」などと言いますが、ボールがあるところでも動かないのだから本当にピッチ上の22人が動かないのです。ある意味見事な時間帯でした。『これはきっつい試合だな』と思い出した時間でしたが、そのような停滞した時間帯から急に得点が生まれるのだからサッカーは分からないですね。
横浜FMからボールを奪った大宮が左サイドへボールを持ち出し、藤本選手が中にクロスを送ります。中にはラフリッチ選手1人でしたが、藤本選手のクロスはニアサイドを守る横浜FMの選手の頭上を越え、ファーサイドラフリッチ選手にピタリと合いました。技ありの見事な藤本選手のクロスでした。


豪雨になったハーフタイムをはさんだ後半からはリードされた横浜FMが攻勢を強め、ほとんどハーフコートマッチ状態でしたが、大雨で水か浮いたピッチの状態からかなかなか大宮のゴールマウスを割ることができず、結局試合はそのまま終わってしまいました。後半は一方的に横浜FMが攻め立てたのですが、ゴールが遠いとはこのことか、ことごとくマウスを外してしまいました。いつでも取れそうだけど、最後まで取れなかった、そんな感じの横浜FMの攻撃でした。でも、後半の猛攻を前半からやればもう少し楽に試合を進められると思うんですけどねぇ。


後半の構成を強める横浜FMの猛攻と比例するかのように、スタジアム上空の天候は雨がますます強くなり雷光が光まくり、雷鳴が轟きます。停電にはならなかったのですが雷鳴のたびスタジアムの照明がまたたき、広告用の電光掲示や照明塔の一部が消えてしまい、ピッチがどんどん暗くなっていくのには心配しました。このような雨の試合でさらに停電や雷による中断なんてたまらないですからね。最後にはピッチ上の明るさは半分ぐらいになってしまって、懐かしいJ2時代の大宮の試合を見ているかのようでした。皮肉なことに試合終了と共に雨はやんでしまいましたが、ここ最近の日本の天気はどうなってしまったのでしょうか、ちょっと心配です。