ヴェルディ - 神戸

helguera2008-11-09

味の素スタジアムに行ってきました。
ディエゴのいないヴェルディはサッカーにならないだろうと覚悟して行きましたが、想像以上に悪かった。イライラするとか腹が立つとかいう次元を超えて、もう悲しくなるぐらい悲惨なサッカーでした。対戦相手の神戸とは試合の勝ち負け以前にサッカーのクオリティが違いすぎました。神戸のシュートがもう少し枠内に飛んでいたら、0−5とか0−6になってもおかしくないような、そんなクオリティの違いでした。


神戸の選手はとにかく攻守の切り替えが早い。選手のフリーランニングと良く言いますが、まずは走り出すタイミングが早い。もちろん走る量もヴェルディとは比べ物にならないぐらい多いのですが、走り始めるタイミングが圧倒的に早いのです。ヴェルディの選手が神戸ゴール前に集まっているコーナーキックからの神戸のクリアのときに、最初はヴェルディと神戸の選手が同数だったのにいつの間にか神戸の選手の方が多くなっている。次のプレーを予測して、そして動き出すのも早い。ヴェルディの選手がピンチという事態が起きてから走り出していますが(それでも走り出さない選手もいますが…)、神戸の選手は自らが走り出すことでチャンスを作っている。今のヴェルディが忘れている”チャンスを作り出す力”のクオリティが違いすぎました。今日の試合、開始10分で大量点差の負けを覚悟しました。奇跡が起きればスコアレスドローに持ち込んで勝ち点1が手に入るかとも思ったのですが、やはり奇跡は起きませんでした。


引き分けに終わった京都戦での累積カードでディエゴを2試合失った時にかなり『今シーズンが終わったな…』と思いました。J1残留が現実的問題のヴェルディにとっては何の価値もない天皇杯の試合にディエゴを出して、今シーズンのリーグ戦全ての試合で出場停止になってしまうレッドカードを貰ってしまった時には『今シーズンがほぼ終わったな』に変わりました。そして今日の試合でヴェルディのサッカーの現実を目の当たりにして、もう期待や希望を持つのは止めました。90分の試合の中でチームが崩壊していくのを見るのは辛いです。最初は小さなミスだったものが、時間の経過による焦りもあいまって、徐々に大きなズレになっていく。バックパスを神戸の選手にさらわれたり、GKからのパスが直接神戸の選手に渡ったり、まるで3年前の降格したチームを見ているかのようです。強いとか弱いとか言う前に、チームがバラバラです。個々の選手からは負けたくないという気持ちを感じますが、チームとしてどう勝つのかというものは一切伝わってきませんでした。まったくチームとしては機能していません。神戸視点で今日の試合を見ていたら、ヴェルディに点をとられる気がしなかったことでしょう。


後は今からでも監督を代えてチームに刺激を与え、かすかな生き残りの道として入替戦に備えるとか、そんなことしか思いつきません。昨年の京都がかなり押し迫った時期に監督を更迭しましたが、今のヴェルディはそれと同じぐらい追い込まれていると思います。何も手を打たないのなら、もうヴェルディを下回る成績を出すクラブが出るのを祈るしか方法を思いつきません。
もうそろそろ覚悟を決めておいたほうが良さそうです。