2010WC日記 +2日

BS-TBSにてG大阪vs京都を一部観戦。
批判とかではなくて、この1ヶ月間見ていたサッカーとのあまりの違いに驚きます。パススピードの遅さ、DFのプレスの弱さに愕然とする。これが同じスポーツなのか、それとも季節の違いなのか。技術の違いならしょうがないけど、意識の違いなら悲しい。


守備者はパスコースを切ることが主たる仕事で相手のボールを奪いに行かない。守備が寄せてこないからボールホルダーは充分な時間を持って、ゆっくりと次のプレーを選択することができる。パスの受け手に対するプレスも甘いから、パススピードもゆっくりで良くて、まるでコロコロPKのような今にも止まりそうなスピードのパスが出るが、テェックが厳しくないのでそれでも通ってしまう。同じ通るなら、受け手に優しい緩くて遅いパスで充分になってしまう。


速くて強くて正確なパスを蹴る、強いボールをぴたりと止める。できる技術はあるけど必要がないからやらないだけなのか、技術そのものがないのか。それを明らかにするためには、守備側のハイプレスが必要。そのような状況の中で初めてハイスピード、ハイプレスの中でのシンキングスピードが必要とされ、選手の中にそのような能力が培われていく。今のようなサッカーのままでは、サッカーのトレンドからどんどん置いていかれるだけになってしまう。


日本の気候や国民性などの個性は個性として生かさないといけないから、全てを同じにする必要はないと思うけど、基本になるハイプレス、速いパス、そしてハイスピードシンキング、これらが出来た上での日本なりの個性が出せたらいいなと思ってしまう。今のサッカーがつまらないとか面白いとかという話ではなく、コンスタントなグループリーグ突破や、ベスト8以上を目指すなら、やはり足りないものが多いのではないか、そんなリーグ再開初戦。