2010WC日記 場外編

ヴェルディのクラブとしての行く末がはっきりするまではサッカーについて書くこともないだろうなと思っていたのですが、ちょっとこの件に関してだけは短く触れておきたいので2010WC場外編として書いておきます。


サッカーキャストでもお世話になっている宇都宮徹壱さんのコラムその他について、ミカミカンタさんが意見をなさるBlogを書かれています。
「ベスト16」との向き合い方 岡田批判したメディアは謝罪すべきか? スポーツナビ


宇都宮徹壱さんのこと 蹴球幻想


(この件についてはサッカーキャストケッチ・シーさん発汗さんも書かれていますが、私はちょっと感じ方が違うかな。)


ミカミさんのBlogの前半部分の「twitterでの企画宣言云々」部分の話はあまりにも下らなすぎて割愛します。冗談が通じない方なのでしょう。そこではなく後半のこの部分についてです。

 しかしながら、今回の結果をもって「岡田監督を批判したメディアは謝れ!」という論調に対しては、私は正直「ちょっと違うのではないか」と考えている。確かに、岡田監督に謝った方がよい人が業界内に存在することについては、異論はない。それはすなわち、戦術面とは一切関係のないところで人格攻撃をしたり、対案もないまま「岡田以外だったら誰でもいい」と解任を声高に叫んだり、さらには「3戦全敗した方が日本のため」などという理不尽な主張を展開していた人々である。
スポーツナビより引用)

これ対してミカミさんは「謝った方がよい人が業界内に存在するとは何事か、そう書くお前は何様か」と憤慨されています。まあ、誰かと勝手に決め付けているのはご愛嬌ですが、私も人格攻撃をしたり、理不尽な主張を展開していた人が業界内にいたとしても、謝るのとはちょっと違うのではないかと感じています。ここで言う「謝る、謝らない」というのは言葉のあやかもしれませんが、それでもちょっと違うかなと。


今回の日本代表が成功するか失敗するか、結果は誰にも分かりませんでした。勝負事はそもそもそんなものですが、それに対して大の大人がライターさんなら名前まで出して書いていたり言っていたりしたことが外れたからと言って謝る必要はないと思っています。それなりの見識でそれなりの考察をもって意見を言った結果が外れていたとしても、なんら恥ずべきこともないし、謝罪する必要もないのは当然です。ただし、これから数年間、または数十年間は、「ほら、あの南アフリカ大会で0勝3敗と言ってた人の言うことだから、ぜんぜん当てにならないぜ」と言い続けられるのはしかたがない。それが意見が外れたことへの評価でしょう。これについては宇都宮さんも謝れとは言っていない。


しかし、更なる対象として『人格攻撃や理不尽な主張を展開していた人々』という部分についても私は特に謝った方がよいとは思いません。まあ、そもそも人格攻撃をするような人に、他人に対する謝罪などという概念はないだろうと思ってしまうこともありますが、それらの人々は0勝3敗という大外しをした人たち以上に業界から淘汰されるべき存在の人々で、もはや相手にすることすら時間の無駄と思える人々だからです。掲示板の荒しではありませんが、取り上げるだけ時間の無駄とも言うべき相手に、謝罪の話を持ち出しても違うかなと。宇都宮さんのような立場の人であれば相手にしない取り上げないというのが正しいスタンスのようにも思えるし、私のような一サポとしては読まない買わない騒がないと無視を決め込んで、業界から淘汰されるのを待つ、と。読んだり買ったり騒いだりしたら、それこそ相手の思う壺です。


ということで、該当コラムのこの部分については宇都宮さんがちょっと対応を間違ったかな、という印象を持っています。まあ、それにしても大して騒ぐほどのことではないと思うけれど。