日本 - サウジアラビア

サウジアラビアと言えば一昔前は『やりにくいな…』という相手だったはずですが、まさか日本と戦う3戦目の前に予選リーグ敗退が決定しているとは、時代が変わったものですね。試合に負けるとすぐに監督を解任するなどの行為が多い国では継続した強化ができず、発展していく中堅国にあっという間に追いつかれてしまうのでしょうか。日本は監督選びにしばし迷走するとはいえ、大会の緒戦で監督解任とかはしませんから、日本とサウジの差はそのあたりなのかな。油断はできないです。

今現在は前半終了時点ですが、ちょっと力が抜けちゃいます。日本が先制したことでサウジの緩さがより強調されてしまいました。もちろん先制点を引き出した岡崎の裏への飛び出しとか守備も攻撃も手を抜かない運動量などは特筆すべきものだと思いますが、サウジの選手が守備のときに突っ立ってるしなぁ。一度外されたら追いなおすような執着心も感じられないし、ちょっと物足りないです。ただ、準備期間の少なかった今の日本代表にとっては、ちょうど良い攻撃練習の相手となっているかもしれませんけれど。
後半の日本代表は選手を試してくるのか興味深かったのですが、さすがは経験のアルザッケローニ監督、さっそく内田を下げて伊野波を入れてきました。これで後半も楽しみです。

次戦出場停止の内田→伊野波、イエロー1枚持ちの吉田→岩政、お疲れの遠藤さん→本田と非常に理にかなった交代。戦術的に攻撃のギヤチェンジをしたい交代はまだ未知数ですが、次の試合やその次を計算するような理詰めの交代は完璧です。この監督交代以外の見所は……、うーん。このサウジ相手だとなんとも言いにくいですねぇ。次のカタール戦は完全アウェイになるし相手のカタール選手のボールへの執着心も半端ないものになるはずですから、本当の現在の日本代表の力が見られそうです。

監督の選手交代の意図は明確だったのですが、NHK-BSの解説だった山本氏の解説の意図は相変わらず意味不明だったなぁ。地上波のテレビ朝日との選択肢としては消去法でNHK-BSを選んでいるわけですが、NHKもお金はあるはずだからもう少しまともな解説者を雇えないものでしょうか。人間力の代わりに駄洒落王を出されても……なぁ。今日の試合の唯一の誤算は、NHK-BSのスタジオにいる肩さんのスカートがいつもより長かったことでしょうか。試合後のスタジオにも居ないし…。まあこちらも次の試合に期待しましょう！