日本 - ヨルダン  WCアジア最終予選

今回の予選は主力の本田、長友、香川、岡崎選手辺りに怪我とかが出なければまあ大丈夫だろうと思っているわけですが、それにしてもここまで凄いとは!


先にあげた選手達のほかにも遠藤選手は相変わらず小憎らしい(褒め言葉ですよ)パスを出すし、前田選手は渋く職人のように自分の役割を淡々とこなしているし、長谷部、内田選手などは絶好調とは言えないながらもこのアジアレベルでは問題ないし。CBの2人とGKについてはまだそんなに攻められていないので、存在感が出せないでいる始末。吉田選手は怪我という違う意味での存在感を発揮してしまいましたが、この辺りが本当に試されるのは次のオーストラリア戦なのでしょうね。


スコアも一方的になりましたが、前半の内容はスコア以上に一方的だった。先制点までは少し手間取りましたが(それでも20分かかりませんでしたが)、それ以降の内容は空恐ろしさを感じるほどの内容でした。こんなに一方的だと、逆に何か悪いことが起こるんじゃないかと。ヨルダンのチャージも少しラフだったし。本田選手の膝とか長友、香川選手の足首とか、そんな致命的な怪我が出なければいいなと思いながら見ていましたが、吉田選手にその心配が出てしまうとは残念でした。ザッケローニ監督が今後のDFをどうしていくのか分かりませんが、次の試合のオーストラリア戦までは時間がないのでこのまま行くのでしょうね。今の日本代表にDFの強さがもう少し加わったとしたら、本当に歴代最強の日本代表になってしまいそうです。


大きくリードした後半からは恐らくザッケローニ監督がチームの中心と考えているだろう本田選手と今野選手を早めに交代させて温存するなど、大勝に気を緩めることなく次の試合を睨んでいるところも非常に安心できます。石橋を叩いて渡るじゃないですが、怪我やカードのリスクを警戒しつつ、代わりの選手も試しておく。それでこの試合のチームバランスが多少崩れたとしても、次の試合まで含めた損得を考えての選手交代でしょうね。やはりプロコーチの采配は安心して見ていられます。派手さがない交代なのでメディア受けはしないかもしれませんが、勝負師としては一瞬たりとも気を抜かない姿勢が現れてるかのような選手交代でした。