DAY 3

昨日は疲れきってホテルに着いたので、午前中は部屋でゆっくりする。お昼過ぎからボルドーの市街地の中心に向かって散歩をした。一夜明けても昨日の試合の余韻が消えない。


試合と言えば昨日のチケット代だが、5,000フラン(約10万円)で買った。普通に考えればサッカーの試合のチケットに10万円も出すなんて異常だが、昨日の心理状態では何とも思わなかった。日本を出るときからリミットは10万円と思っていたし、とにかくスタジアムの中に入ることが優先だったからだ。でも今日になって旅行会社から2,000フランが返ってきた。旅行会社が手に入れたチケットをツアーの客に割り当てる時に3,000フラン(約6万円)で割り当てたので、他で手に入れた人に対して差額分を補填してくれるらしい。お金をくれることに文句はないが、関西空港では『ボルドー・トゥールの旅』じゃなかったっけ。


これで昨日のアルゼンチン戦は6万円で見たことになる。これを安いと思ってしまう感覚はたぶん異常だろう。でも、あの日あの街にいた人なら分かってくれると思うが、日本代表が初出場するワールドカップの初戦の、その同じ街にいるのにチケットがないときの焦燥感といったら半端ではなかった。朝には断った20万円のチケットを買えばよかったかもと考えたくらいだった。それぐらい普通の心理状態ではなかったと思う。とにかく、まず2試合観戦の目標の半分は達成した。


ボルドーに滞在するということで、有名なボルドーワインのワイナリーにも行ってみたかったが、体が疲れていたので街中を散策するだけで止めにした。ホテルの近くのお店でワインを買う。これもボルドーワインなのだろうか。