大会15日目

今日は休みで大阪遠征だ。チェニジア戦のチケットもフィリップスで当たったからだ。
関西遠征は7日の神戸に続いて2回目だが、今日も日帰りだ。大会が始まって半月が経過し、生活もめちゃくちゃだが、移動の距離感もむちゃくちゃになってきた。大阪や神戸や仙台は旅行で泊りがけで行くところだと思っていたが、仕事でも取材でもないのに日帰りだ。今大会の試合のチケットはすべて正規ルートで定価で買ったり当たったりしているが、チケット代より遠征の旅費の方が高くつくとは日本開催の思わぬ落とし穴だった。日本でやるから試合をたくさん見られると思っていたが、日本でやるからこそ試合のない日は仕事をしなければならないということを忘れていた。海外での大会なら1回行ってしまえば帰ってくるまでは連休で仕事のしようもないが、ヘタに国内だと帰ってこられるので困る。まあ、これだけ休ませて貰っているので、これ以上文句も言えない。


東京駅を早朝に出る新幹線で大阪に向かう。新大阪駅に着いてからまっすぐ長居スタジアムへ行かず、道頓堀に寄り道をしてお好み焼きを食べて行った。お好み焼きを食べるには暑い日だった。6月になって一番暑いのではないかと思うような日に、日本がデイゲームをするというのはホーム開催の有利さがないし、アフリカ勢であるチェニジアに有利にも感じる。そんなことを考えながら電車を乗り継いで長居スタジアムへ向かった。長居へは98年のトルシエ就任初戦のエジプト戦で来ているので、長居駅ではなく鶴ヶ丘駅で降りてスタジアムへ向かった。


チュニジア 0-2 日本 15:30
試合については詳しくは書かない。とにかく暑い日だった。スタジアムに着いて、自分の席に座ると暑くて席にいられなかった。通路に出て閉鎖されている階段に座り込み試合までの時間を過ごしていたら、閉鎖されている通路の外側を日本選手が乗ったバスが通過していった。でも、観客が席にいられないような暑い日にサッカーなんてできるのかと思う。


引き分けでもいい日本は積極的に仕掛けないが、この暑さでは90分すべて積極的にいくのは無理だ。テレビではこの暑さは伝わらないから仕掛けない日本に対してイライラが募っているかもしれないけれど、実際に現地にいると、とてもサッカーがやれるような気候ではない。勝たなければいけない試合ではなくて良かった。
後半出場した森島が地元大阪で得点するなんて出来過ぎだ。モリシの得点も嬉しかったが、自分としてはずっと応援しているヒデが得点した場面を生で見ることができたほうが嬉しい。この5年間の日本サッカーを引っ張ってきたのはヒデであることは確かなのだから、これはサッカーの神様がヒデにくれたプレゼントなのではないかと思う。シンジにはくれなかったが。


試合が終わり日本のグループ通過が決まった。それもグループ1位だ。まずい、通過は予想していたが2位通過だと思って神戸の試合のチケットを用意してあるが、宮城のチケットは持っていない。チケット販売が始まってから宮城のマッチNO55はどうしても取れなかった。が、しょうがない。嬉しい誤算なのだから。
試合終了後のスタジアムの歓喜の雰囲気の中にもう少し浸っていたかったが、これから埼玉まで帰らなければいけないのでスタジアムを後にする。早めに出たおかげで、混んでいるがなんとか脱出できた。長居スタジアムは好きなスタジアムだが、出口が少なくていつも出る時に押しつぶされるのではないかという恐怖感を感じる。入る時はセキュリティの関係で入口を絞ることも納得できるのだが、出る時は出入り口をもっとたくさん開放した方が、無用な混乱が起きないと思うのだが。


電車を乗り継いで新大阪駅に着くと思ったより時間が早く、予約していた新幹線より早い列車に乗り換えて大阪を後にした。列車の中ではグループリーグ突破の嬉しさよりも、日本の次の試合のチケットを持っていない悔しさの方が大きかった。