スイス - フランス

勝てば両チームとも決勝トーナメントの進出の可能性のある試合でしたが、現実的には前回王者フランスに次回開催国のスイスがどれくらいやれるのかという試合でしたね。


ここまで2試合を1勝1分という成績ほどには好調と思えないフランスですが、この試合でも圧倒的にボールはまわすのですが、今ひとつスイスDFを崩しきれない展開が続いた前半20分、コーナーキックからニアでジダンがヘディングし豪快にネットを揺らします。98WCの決勝ブラジル戦を彷彿させるようなヘディングで流れを引き寄せ、その後も立て続けにセットプレーのチャンスを迎えますが、スイスもこの5分間を耐えしのぎます。
すると、25分以降はスイスがボールを持って何回もフランスゴールに攻め込みます。しかし、プレーの判断やシュートのタイミングが少し遅れフランスにチャンスの芽をつまれて決定的な場面を作れません。そう思った矢先の26分、裏へ抜け出したフォンランテンが右足を一閃、ファーサイドに見事に決めました。GKのバルテズは一歩も動けませんでしたね。走りこんだ角度はちょっと違いますが、まるで02WCチェニジア戦の森島選手のゴールのようでした。このシーン以外でもフォンランテンは良かったですね。森島選手のように小さな体で右に左に走り回っていました。このまま前半は1−1で終了、印象としては互角の戦いでした。


後半立ち上がりも、スイスはほぼ互角の戦いを演じますが、さすがに時間とともに選手の足が止まり、後半30分過ぎにはアンリに2得点を決められ勝負は決しました。終わってみれば快勝のように見えるフランスですが、正直なところどうなんでしょうね。次のギリシャとの対戦はポルトガル - イングランドの試合とは微妙に違う意味で楽しみです。