フランス - ギリシャ

今日も仕事なのでこの試合は昨夜前半だけを見て寝たのですが、朝起きてネットのニュースでフランスが負けたと聞いても全然驚かない自分がいます。


両チームともチームカラーがブルーですが、この試合ではフランスが青、ギリシャが白のユニフォームを着用しています。しかし前半の45分を通して、引いたアングルで試合を見たときに、どちらが王者フランスかわからないサッカーでした。
確かに青のフランスはボールが持てます。しかしそれは個人個人が個の技術をもってしてボールを持っているに過ぎず、チームとしてのボールと人の流れは明らかに白のギリシャの方がスムーズでした。とにかくフランスは誰かがボールを持っても、周りの選手が誰も走り出さない。時々DFラインの選手がたまりかねてボールホルダーを追い越すくらいで、MFやFWの効果的、組織的な動きは皆無でした。それに対しギリシャはマイボールになった時に、チーム全体で統一された意思のある動きで、周りの選手がどんどん追い越したり横に流れたりパスコースを作ってくれるので、ボールホルダーも悩むことなく次の選手にボールを預けシュートができるゾーンに上がっていく、本当にどちらがシャンパンサッカーなのかまったく分かりませんでした。


今日が仕事なので前半しか見ていませんが、たぶん前日のポルトガルイングランドの試合なら前半で見るのをやめるなどということは出来なかったでしょう。それぐらいあの試合には両チームから、見ている人に訴えかけてくるものがありました。しかしこの試合の前半からは、ギリシャの情熱は感じられてもフランスの執念は感じられませんでした。
チームとして1998WC優勝、2000ユーロ優勝と経験してしまい、目的はすでに成し得てしまった満足感があったのかもしれません。
しかし今回のユーロの試合を見て、2002WC終了時点でもしフィリップトルシエが監督に就任していたら……という想像を何回もしてしまいました。確かに達成感のあるチームの中心選手達とは確実に衝突し何人かは代表チームを去ったでしょう。しかし、若手を発掘し、もっと走れて戦えるチームを作ってきただろうと確信します。


2006年に向けてフランスはこれからどんな道を歩みだすのでしょう。注目です。