健全な競争

中田浩二選手と遠藤選手の関係についてもそうなのですが、健全な競争の結果、スタメンが決まっているのなら一切文句はありません。それと同じことが日本代表関係の監督選びにも当てはまるのではないでしょうか。


日本人監督が世界的に通用する監督になるためには、選手が自らのキャリアアップとレベルアップのために海外クラブへ挑戦しているように、監督も自らの能力を伸ばしたいと心底思うのなら、海外へ出てアマチュアクラブでも、4部でも3部でもいいから、自らキャリアアップするしかないのではないかと思っています。
国内でも同じですね。JFL、J2、J1、代表関係、とすべて順を踏む必要はないかもしれませんが、やはり健全な競争の結果、代表監督にピックアップされるのが理想ですよね。
もし協会に近いコーチたちの中から例えば順送りというような形で、U−23やU−19の監督が選ばれてしまうようなことがあったとしたら、協会に守られての監督の起用では健全な結果にはつながらないような気がしています。


選手の話で言えば、Jリーグが始まって世界の優秀なプロ選手が日本に集まってくれたのが、第一段階。次に選手自らが海外に飛び出していったのが、第二段階ですね。
監督の話で言えば、まだ第一段階です。日本人監督で本当に世界レベルの監督が現れるのは、相当先だと思っています。でも、いつの日か、選手経験者の監督ばかりではなくて、昔はセールスマンだったとか、監督の通訳をしていたとか、そういうキャリアの人が競争の結果、J1の監督になるような日が来たらいいなぁ、とも思っています。そしてリーグで結果を出して代表監督に……夢のような話ですかね。