大宮 - 山形

昨夜は思いがけず仕事が早く終わったので、大宮公園サッカー場に行ってきました。8月ですが、そろそろ涼しい風が吹き始め絶好のサッカー観戦日和でした。


いきなり書き出しの穏やかさと変りますが、それにしても大宮は重症ですね。技術的なことや戦術的なことではなくて、選手達のリスクチャレンジのプレーが無さ過ぎます。前線のバレーとトゥット、トニーニョ以外のスタメンの日本人選手にはリスクチャレンジマインドがまったくないのでしょうか。ボールを受けても前を向かない、前が空いていてもチャレンジしない、パスの選択肢は横か後ろがファーストチョイス等々。
もちろん技術的な問題としてボールを貰う時の体の向きや使い方、キックの強さや正確性、トラップの技術、視野の確保等もあるのでしょうが、それよりも精神的な部分を変えないとどうしようもないような気がしています。


今年は大宮の試合をかなり継続して観戦していますが、いつも同じことの繰り返しです。
なんとなく試合に入って前半はボールをキープだけして終わる。そうこうするうちに相手に先制される。それからは俄然リスクを賭けて攻めることを余儀なくされて、チーム全員で攻めに攻めて同点、うまくいけば逆転。こんな試合ばかりを見せられているような気がします。本当に技術的なことに問題があるのなら、同点や逆転などできないでしょうから、試合開始からお互いに無得点状態での、チームのリスクを賭けて攻める気持ちに問題があるとしか思えません。こうも同じ展開ばかり見せられると、最初から相手チームに1点を与えておいて、残り時間あと15分から試合を始めたほうが大宮はいいサッカーができるのではないかと思ってしまいます。


もしかしたら三浦監督から、前線以外は基本ポジションを離れてまで攻めに参加するなという指示がでているのかもしれません。先制されるまでは無理をするなと。でも、私が見ているのはすべてホームでの試合で、順位も昇格を狙えるところにつけているチームですから、この試合展開には不満が残ります。
私がこのチームで好きな島田裕介選手のプレーなどはリスクチャレンジの気持ちが見ている人に伝わるのですよね。大宮の他の日本人選手が頑張っていないとは言いませんが、見ている人に訴えるものはあまりないプレーに終始していますよね。


今日もスタジアムには4,611人もの観衆が集まりました。勝っても負けても見に来てくれるお客さんにもっと訴えかけるもの、最初から激しく戦うプレーを見せてくれないと物足りないなと思ってしまいます。
リスクチャレンジが足りない問題は日本人全体が抱える問題かもしれませんが、大宮はそこを早く解決しないと本当の勝負強さは出てこないのではないかと思わされる試合でした。


大宮 vs 山形:三浦俊也監督(大宮)記者会見コメント

お互いにリスクを犯さないゲームをしましたから、完全にクローズの状態で、どちらかに点が入らない限り動かない状態だった。が、我々がカウンターから失点して、そこから攻めに出た。同点にでき、2点目も取りにいきましたから、かなり押し込んでいた最後の15〜20分でやはり逆転したかったな、というゲームだったと思います。


大宮 vs 山形:鈴木淳監督(山形)記者会見コメント

前半を振り返りますと、どちらも失点をしたくないということで、割とがちっと守った形でやっていた。失点しないで終われれば、後半にはいけるんじゃないかと、そのまま45分プレーしろというような指示を試合途中に出して、その通り、選手は終わってくれました。


大宮 vs 山形:試合終了後の各選手コメント

島田裕介選手(大宮):

「(途中交代で)流れを変えるのが僕の役目。立ち上がり点をとられたが、先にとられるときついので流れに乗るようにしたかった。山形はフォーメーションが同じで1対1で負けないよう心掛けた。今日は負けなくて良かった」