W杯予選敗退なら協会減収30億円

ニッカンスポーツがとても興味深い連載を始めましたね。スポ新で次回が楽しみな連載はそうはない。

オマーン戦を位置づける言葉がある。「ドーハやジョホールバルと同じ決戦と認識しています」。日本サッカー協会の田嶋技術委員長の意気込みは、危機感の裏返しでもある。ロスタイムの失点で出場権を逃した93年ドーハの悲劇。延長戦を劇的に制して初出場を決めた97年ジョホールバルの歓喜。アジア地区の出場枠を争う一戦。たった1試合の結果がその後に影響を与えてきた。それほどサッカー界はW杯に左右されるリスクを背負っている。

田嶋さん、本当にそう思っているのなら監督代えてよ。
ドーハやジョホールバルアジア最終予選だよ、一次予選で決戦のような状況になっているのは誰のせい?

勝ち進めば来年はアジア最終予選が2月9日から始まる。すでに日本協会の事業計画書には記されている。05年以降に空白のスケジュールをつくるわけにはいかない。

 98年フランス大会、そして02年日韓大会と2大会連続で出場し、W杯効果は日本協会の運営や財政面にはね返ってきた。テレビ中継で驚異的な視聴率をはじき出し、放送権料やスポンサー契約など代表関連の収入は飛躍的に伸びている。

 財団法人日本サッカー協会の決算報告によれば、総収入は01年度の110億円から02年は125億円、03年は日韓W杯効果で175億円まで増収した。

 特に代表関連事業収入は02年の37億円から03年は68億円と大幅増。ユニホームやゲームソフトの商品化権料など事業収入を含めた「代表ブランド」の持つ力は、そのまま協会運営の大きな柱に成長している。1試合あたり1億円以上を見込める入場料収入も「ドイツへの道」という目標へ向かった戦いにファンは足を運ぶ。だからこそ予選敗退は協会に大打撃を与える。

お金がすべてではありませんが、記者の判断とはいえお金の話が最初の連載に出てくるところが今のJFAの体質を象徴しているのかもしれませんね。

「現実になったら困るが予選で負けた時も想定して予算を組んでいる。リスクマネジメントは必要。今年が100としたら最悪80まで下がることを想定しなきゃいけない。国際試合やスポンサーも減るだろう」。川淵キャプテンは05年度以降の減収を20億〜30億円と試算。昨秋から拠点を移した東京・本郷のJFAハウス(日本協会ビル)のビル関連費を15年分、確保する形で収支決算に組み込んだ。最悪の事態に備える経営判断を下した。

代表監督の人事におけるリスクマネジメントも必要だってことを、誰か川渕さんに教えてやってください。スポンサーが減ることよりもサポーターの失望感はお金に換算できないほどですよ。