お辞儀と握手とハグとキス

helguera2005-01-20

なんとなく東洋人の挨拶と西洋人の挨拶について考えてしまいました。
私たち日本人の古くからの挨拶と言えばお辞儀ですよね。礼に始まり礼に終わるではありませんが、やはり相手に対する敬いの気持ちを最大限に表現した挨拶なのでしょうね。一方西洋の挨拶は、握手であったり、ハグであったり、キスであったりと親愛の気持ちを表現する挨拶というところなのでしょうか。
日本の中でも国際化が進んでいるとはいえ、日本人にとっての挨拶はお辞儀か握手ですよね。それでも古くからの習慣が精神的にも抜けきらないと握手でさえ抵抗がある日本人は多いのではないでしょうか。ましてやハグとかキスとかを抵抗なく挨拶として受け入れられる日本人はどれくらいいるのでしょう。
挨拶ひとつをとっても、洋の東西でこんなに違うし、文化的な歴史や背景で、自分にとってこの国にとって当たり前のことも違う国に行けば非常識ということはあるでしょうし、日本人の感覚では非常識なことでも違う国に行けば常識の範囲内ということもあるのでしょう。


で、何でこんな事を思ったかと言うと、移籍金が1億円未満と国内基準を大きく下回り感情的な問題に発展しそうな中田浩二選手の移籍の話題を読んでいたからです。価値観の違いと言うか、常識の違いと言うか。生活の習慣や仕事の進め方、ましてや魑魅魍魎が暗躍しそうな(ちょっとオーバーですね)サッカー選手の移籍についてはなおさらでしょう。
今回の移籍について、日本人のDFが海外のリーグでどの程度通用するのか非常に興味はあります。ただ、中田浩二選手が抜けることにより鹿島に与える影響の大きさという問題もあるでしょうし、話の一方の当事者が日本では好き嫌いの分かれるフィリップだという問題もあるでしょう。一概に移籍したほうがいいとも言い切れないような気がしています。


ただ、冒頭の挨拶の違いではありませんが、移籍金の大小の問題もたぶんに国や地域の特殊性の問題もあるのでしょうね。日本独自の移籍金計算の方法がネックになっているかもしれません。クラブ間の交渉についても、日本の常識は海外のクラブの常識ではないかもしれません。リーグ戦の開催時期の問題や国際試合のリーグ日程への組み込み方等、そろそろ日本のクラブやJリーグも国内基準と国際基準のすり合わせを真剣に考える時期にきているのではないでしょうか。