ジロ・デ・イタリア 第4ステージ

ゴールまで35km地点から見ました。ゴールまで15km付近でのいきなりの集団内の楽車ですね。密集の中の落車より、後方で追い上げていた選手がチームメイトに追突した映像の方が印象的でした。あれは他のチームの選手にぶつかっていたほうが良かったのか、チームメイトで良かったのか。それにしても、集団で走っていると分からないスピード感ですが、止まっている選手に突っ込むと凄いスピードなのだとあらためて思います。


で、そこからの展開ですが、先頭はもう少し後方の遅れた集団を待つのかなと思いましたが、いきなり勝負モードに入りましたね。遅れたひとつめのグループは追いつけたようですが、ふたつめのグループはダメでした。同じ競技を走る選手達が、仲間なのか競争相手なのか、微妙な心理状態とゴールまでの残り距離だったのですね。まあ、頑張って追いついた集団もゴール前のクネクネのぼりで千切れましたが。


ゴール前直線でベッティーニが左後方から追い上げるクックのコースをふさぎ、クックはスピードを緩める暇もなく楽車となりました。前日の第3ステージでは逆にベッティーニが自分の走路をふさがれて減速したのですが、あれはコーナーリングの外側で、故意か自然にふくらんだのか見分けようがない地点であったのに対し、今日のレースでは直線だからごまかしがききませんよね。どちらにしても、少し後味の悪いレースでした。