大住さんのコンフェデ総括

いつも比較的理路整然と書かれる大住さんですが、メキシコ戦の敗戦理由とギリシャ戦の活躍理由は少し納得がいかないです。
収穫の多かったFIFAコンフェデレーションズカップ 大住良之さん

●逆転負けの原因は疲労(メキシコ戦)

しかし試合を決めたのは、戦術面での戦いではなく、日本の動きにシャープさがなくなったことだった。1対1の状況での粘りがなくなり、守勢一方に追い込まれた。
原因は疲労だっただろう。バーレーンバンコクと、酷暑のなか2試合をこなし、ワールドカップ出場を決めた。その試合からわずか8日後の試合である。中心選手のDFマルケス(FCバルセロナ)を欠いていたとはいえ、メキシコは勝負に徹したプレーを見せ、とくに1対1で圧倒して試合を優位に進めた。しかし日本の選手がもう少しフレッシュな状況であれば、あれほど一方的な試合にはならなかっただろう。

ギリシャに完勝

 3日後のギリシャ戦は、一転して、90分間すばらしい集中が見られた。肉体的にも精神的にもリフレッシュできたのだろう、この日は、ボールを支配し、しっかりとパスが回るとともに、中田英寿(フィオレンチナ)、福西崇史(磐田)、中村俊輔レッジーナ)、小笠原の個人技も生きて完全に試合を支配した。

中東からバンコク遠征、そしてすぐにドイツへ移動してコンフェデ参戦とコンディション的にきつかったのはまったく同意することですが、それがギリシャ戦の敗因なら、さらに消耗した中2日のギリシャ戦でコンディションが突然よくなることはあるのでしょうか。
コンディション以外の要因が、あの2試合の間にはあると思うのですよね。もちろん日本の事情だけでなくて、対戦相手の調子も大きく影響しているとは思いますが、それでも日本側に何らかの変化があったと想像するのです。