ツール・ド・フランス 第10ステージ

今回のツールで初の山頂ゴールのこの日、前のステージでマイヨジョーヌを手放したディスカバリーがどう出てくるのかが非常に楽しみなステージでした。結果は、予想通りというのか、予想以上というのか。
最初の1級山岳ロズラン峠は逃げグループを追いながらも今ひとつ迫力のない追いでしたが、下りきった平坦部分から本気で追い始め、最後の登りにかかるとランスの仕掛けが始まる前に集団は20人弱に絞られてしまいました。そして圧巻はポポヴィッチの最後の引き。これで総合を争う選手までほぼ千切れてしまいました。ランスの心理状態を想像すると、『えっ、みんな付いてこないの?』とかいう感じだったのでしょうか。


トップグループが4人に絞られてからのランスは、もうマークするのはラスムッセンただ一人という感じで、ラスムッセンに負けなければいいという走りに見えました。この辺は昨年のバッソに先にゴールさせた時の雰囲気はバルベルデとの関係で、バッソを最後に引き離して勝った時の雰囲気がラスムッセンとの関係のように見えました。バルベルデが先行するのは許すけれど、ラスムッセンは絶対に許さないという感じです。
これでランスはもうマイヨジョーヌを手放さないのかな。これからの一週間は目が離せませんね。


そういえばロズラン峠の下りの時に、あまりにも映像が途切れるので何だか気分が悪くなっちゃいましたよ。2秒ごとに止まって暗くなる繰り返しで、催眠術にかかりそうな感じでした。