ボンフレール監督の辞任について

東アジア選手権での成績や予選最終戦の敗戦を受けてボンフレール監督の交代は決定的だと思っていましたが、やはり辞任となりました。それは想像通りだったのですが、このコメントは想像以上でした。
ボンフレール氏「誰がやっても無理」 朝鮮日報

―実力を向上させる可能性がないという意味は?
「基本的には時間不足だ。欧州のチームはAマッチ2日前に召集するというが事実上5日ほど共に生活する時間がある。韓国は欧州のチームより実力も劣り練習時間も絶対的に不足している。これではどんな監督が来ても根本的に変えることは難しいだろう。」

この辺りの事情は日本もまったく同じですね。むしろ海外組が多い分、日本の方が不利な状況かもしれません。その中でどれだけチーム力があげられるのかが韓国代表監督に突きつけられた命題だと思うのですが、この辺の話が事実だとしたら、同情の余地もあります。

―よく試合後敗戦の責任を選手にかぶせるという指摘については?
東アジア選手権を控えて選手を招集したら体重が4−6キロ増えていた選手がいた。全く理解できない。チーム訓練でも手を抜く選手がいた。欧州の選手はミニゲームでも練習のときは最後まで全力でやっている。だから選手の姿勢についてそんな風に指摘したんだ。」

これについては選手と監督の関係の問題でしょうか。選手のプロ意識も問われそうですが、ならばそんな選手は招集しないで他にモチベーションの高い選手を招集すれば良い訳で、どうも言い訳にも聞こえてしまいます。


ただ、すべてが言い訳というわけでもなく、韓国サッカーに対する提言もあります。実際に韓国のリーグ戦を見ているわけではないですから、事実かどうかを判断はできませんが、国内リーグのレベルアップという問題があるのかもしれませんね。

韓国は基本的にGK以外全員で守備と攻撃をするマルチ・プレイヤーの育成が急務だが、私としてはこれを試す機会が実戦しかなかった。
(中略)
Kリーグで選手たちが引き分けを狙うようにゲームを進めて、一方がゴールを決めるととたんに試合が面白くなるが、積極的に勝ち点を狙いにいく欧州に比べれば魅力的ではない。

確かに言われてみれば韓国の選手で印象的なのは攻撃に特化した選手か守備に特化した選手かどちらかで、日本のように中盤で攻守にバランスを取るようなイメージの選手は思い浮かばないかもしれません。またここでは話題になっていませんが、GKの発掘も急務のように感じます。
積極的に勝ちを狙いに行く姿勢は、私の韓国に対するイメージでは足りないとは思えないのですが、それは日韓戦ばかりを見ている印象なのでしょうか。


9月に新監督が決まるようですが、フィリップが監督になるのだけは見たくないです。でも、少しだけ見たいかも。