東京ヴェルディ - 鹿島

スカパーで渡辺一平さんの解説で見ています。
前半を終えて5枚のイエローカードが出ていますが、渡辺さん曰く「貰わなくていい、イエローカード」と言っていますが、私が言うなら『出さなくていいイエローカードを、アレな主審が出している」という感じです。試合を裁く、選手を裁く、その観点に凝り固まっていて、肝心なプレーを見逃して、規律やルールだけを見ている主審に感じます。ちなみにアレな主審は吉田寿光です。


後半もヴェルディだけで5枚のイエローカードが出て、2人退場となりました。確かに主審の吉田寿光はアレなのですが、後半は鹿島がアレなレベルの主審にうまくアジャストしてきて、後半は1枚もカードを貰っていないことを考えれば、いくら主審があの低レベルでもそれにアジャストできなかったヴェルディの選手も問題ですね。でもなあ、触って倒れればファールで、少し大げさに倒れればイエローカードをすぐに出してしまうあの主審のレベルでJリーグは試合を有料でやってはいけないように思います。
10枚のイエローカードで3人の退場者を出した試合というと、かなり荒れた試合に感じてしまうかもしれませんが、試合はお互いに汚くも激しくもない普通の試合で、主審だけがカードを大売出ししていた試合なのです。


試合については大宮戦、清水戦と同様に、試合開始から3トップで相手に圧力をかけるヴェルディが前半から試合を支配します。鹿島の岩政選手が前半37分に退場となりましたが、ヴェルディサイドから見ても「今のが2枚目のイエロー?」と思うようなプレーであっさりと退場してからはさらにヴェルディペースで試合が進みますが前半は両チーム無得点で終わります。


後半6分、左サイドに流れた平本選手からアーリークロスがゴール前に入り、相手DF2人の間に飛び込んだワシントン選手がピンポイントで豪快なヘディングシュートをネットに突き刺して先制します。ワシントン選手は1試合出場停止明けでやる気満々なのに、前半の3トップは平本選手やジウ選手がややボールを持ち過ぎて攻撃が停滞する場面もあったのですが、この場面では平本選手は見事にここしかないというクロスを上げてくれました。
直後の後半12分にヴェルディはカウンターからジウ選手が左サイドをドリブルで持ち上がり、ここでもパスのタイミングが一瞬遅れましたが中央のワシントン選手にパス、しかしこの場面ではワシントン選手が相手を抜ききらずにDFの股間を通した見事なシュートでヴェルディに追加点が生まれました。鹿島の曽ヶ端選手にはワシントン選手のシュートのタイミングは読めなかったでしょうね。体の使い方やトラップではないボールのコントロールやシュートのタイミング、すべてが一級品の得点でした。


ここからは圧倒的なヴェルディの時間になるはずだったのですが、後半18分に戸田選手が2枚目のイエローを貰い退場となってからは圧倒的に鹿島の時間になってしまいます。戸田選手のイエローも1枚目はファールの後にボールを持って上に投げ上げてしまい貰ったもので、2枚目のイエローも触っただけという感じで、どちらも主審のレベルを問われるカードだったのですが、それでも後半は主審のレベルを考えてプレーして欲しかった。そこからは鹿島が攻め続けますが、2点をリードしているヴェルディは落ち着いて守備を続け、うまく時間を消費します。
さらに後半44分には途中出場していた玉乃選手も6分間で2枚のイエローを貰って退場してしまいますが、残り時間が少なかったことで大勢に影響なくヴェルディが2−0で首位鹿島に勝利しました。


試合全体についての印象は鹿島の選手の体が重そうに感じたことです。前節7得点の影響か、試合の入り方が集中していないように思いました。相手が下位のヴェルディということで油断したとは思いませんが、退場者を出す前から攻撃に迫力は感じられなかったです。
一方、戸田選手を使い始めて好転したヴェルディが次節戸田選手を欠いてどのように好調G大阪と戦うのかが興味深いですね。2得点後に途中交代したワシントン選手ですが、太ももの裏を痛めていたようなので重症でなければいいのですが。再開後3試合で勝ち点7を獲得したヴェルディとはいえ、戸田選手とワシントン選手を欠いてG大阪と戦いたくはないです。バトン監督が中盤をどのように構成してくるのかが、注目ですね。