ジーコが語る アジア最終予選  その3

ホーム バーレーン戦について
(3バックに戻してくれと選手から要望があったようだが)彼らが私に話しに来た時には、すでに3バックにすることを決めていた。イラン戦の4バックは田中がいなかったからで、3バックは安定していた。勝っているチームは動かさないのが私のポリシーなので、田中と三都主が出場できるバーレーン戦はこれで元のチームに戻れる。相手に点を取られないことが大事だった。絶対に勝たなければいけない相手だったが、引分けも許される情況だった。なぜならアウェイのバーレーン戦が残っていたから。日本とバーレーンの対戦なら、どこで試合をしても日本はバーレーンに勝つ力を持っている。重要なのはDFラインが安全にプレーすること。


それから選手たちに理解して欲しかったのはシステムが問題ではないということ。このシステムで勝てるかではなくて、どれだけメンタル面でリラックスできているか、準備がどれだけできているかだ。イランに負けたのはシステムのせいではなく、北朝鮮戦では4バックにして勝ち越している。どんな試合でもこのようなこと(敗戦)は起こることだ。代表の選手たちはクラブで3バックになれているから安心するかもしれない。でも試合が始まれば3バックか4バックかは忘れてしまう。

試合のダイジェスト。セットプレーが決らない。サルミーン


オウンゴールだったことについて)オウンゴールだろうと何だろうと、ゴールはゴール。ルール違反さえしなければ、得点はどのような形でも良い。ゴールを決める姿勢のあるチームだからこそゴールが決る。オウンゴールのプロセスは日本がプレッシャーをかけ続けた結果だ。日本がゆっくりとプレーしていたら、オウンゴールは生まれなかった。絶えず攻撃を仕掛けていたので、バーレーンは情況も分からずクリアするしかなかった。
確かにシュートは決められなかったが、日本は良く走り90分間いい試合をした。あのゴールは日本が積極的に攻めた結果なのです。