オシム監督(千葉)記者会見コメント J's GOAL

昨夜は万博競技場での試合が始まるまでやハーフタイムには、こちらの市原臨海競技場でのリーグ戦最後の試合を見ていました。しかし、いつ読んでもオシム監督の言葉は面白いです。

Q:左手の薬指を骨折している巻選手の起用について。

「骨折をして試合に出たらダメなんですか? なんなら骨折したことでメダルをあげましょうか」

質問した記者は、「骨折しているのもかかわらず、巻は良くがんばっていた。」とでもいう、意味のない答えを引き出したかったのでしょうか。それとも、あえて骨折した選手を使わなければならないほどの薄い選手層について質問をしたのでしょうか。良く分からない質問だ。


この質問に対するオシム監督の答えは、もう完全保存版です。

Q:今シーズンのリーグ戦では最後の市原臨海競技場だが、思い出は?

「(市原臨海競技場は)いいスタジアムだと思います。ただ、サッカーをやるスタジアムとしていえば、まずグラウンドと芝、お客さんなんです。グラウンドとお客さんが近いということはすごく大事なことで、このスタジアムはそれがちょっと離れているのが残念だと思います。ただ、やはりこの千葉というチームを支えているのはサポーター、お客さんで、本当にここに来るたびにお客さんがサポートしている、支えているという感じがします。蘇我のスタジアムに移ったときにちゃんと観客が満員になるかどうかということが大切。そのときだけ満員になるのではなくて、やはりスタジアムが満員になるようなチームの魅力的なプレーを続けることが大事だと思いますし、千葉のサポーターだけというのではなくて、サッカーの好きな人間がスタジアムを満員にしてくれるとありがたいですし、これからの千葉、千葉のスタッフ、これから千葉の監督をやる人間、これから千葉に携わる人間がそういう方向でスタジアムを満員にしていってほしいと思います」

現在は千葉の監督ですからクラブに対する愛情は大きいと思いますが、それ以上にオシム監督のサッカーに対する愛情の深さを感じてしまうコメントですね。詳しく知っている訳ではありませんが、オシム監督が歩んできたサッカー人生を想像してしまいます。