アトレティコ・マドリー - レアル・マドリー

時間の関係で後半しか見ていないので、試合全体に関する印象は語れませんが、レアル・マドリーについて思ったことを少しだけ。
銀河系軍団などともてはやされたレアル・マドリーですが、フィーゴが移籍し、ジダンも代表戦の疲れとは別に正直年齢的な衰えも感じる現在、以前よりアンタッチャブルな存在が少なくなって、選手交代やスタメンの変更など、監督がチームに対して手腕を振るえる余地が大きくなったのかな、と思います。個人的にはジダンが加入してロナウドが加入する前のレアル・マドリーが好きで、現在のチームが好きかと聞かれれば答えに詰まるところなのですが、チームの再建にむけて少しずつ世代交代を始めているのかな、といったことを感じました。


一方のホームであるアトレティコに関しては、スタジアムの雰囲気がいいな。5万人という満員の観衆を飲み込んだエスタディオビセンテカルデロンは試合展開は思わしくもないにも関わらず、負けている後半に見るからに疲れきっているマルティン・ペトロフが左サイドを縦に突破しただけで、拍手が沸きあがってくる。クロスは上げたけれど中の選手が追いつけなくてシュートの形にもならなかった突破なのに、それでも疲れている選手が力を振り絞ってしかけた突破という勝負に対し、きちんと評価をしてくれる。勝敗や得点という結果だけを評価するのではなく、結果に結びつかなくても気持ちを感じさせるプレーに対しては、惜しみない拍手が沸く。いい雰囲気のスタジアムですね。


試合は危なげなくレアル・マドリーが勝利しましたが、終了間際の3点目が入った際にロナウド選手の足が相手DFと絡みながら倒れた時は田中達也選手の怪我を見た後だけにヒヤッとしました。結果は負傷で1カ月離脱するほどの重傷だったようで、これも心配ですね。