柏 - 大宮

helguera2005-10-29

日立柏サッカー場に行ってきました。
国立競技場のヴェルディの試合も非常に気になるところですが、家族が大宮サポなもので、先週は埼玉ダービーを捨てて東京ダービーに行ったので、今週は大宮の残留を賭けた直接対決の試合に行くことになりました。


千葉県のお隣の埼玉県に長く住んでいるのに、何故か今まで千葉県のスタジアムに行く機会がなく、市原臨海競技場に行ったのも今年が初めてでしたが、日立柏サッカー場も今日が初体験でした。埼玉県の大宮からは東武野田線というローカルな鉄道が直通で走っているのですが、途中単線になるせいか、いくつも川を渡って県境を越えて行くせいか、埼玉県民にとって千葉は近くて遠い隣県なのです。
柏駅に着いたら先ずは腹ごしらえと言うことで、ホワイト餃子柏店に寄りました。埼玉にもホワイト餃子のお店はあるので良く行くのですが、柏店の餃子は埼玉より皮のカリカリ感が高く、なかなか美味しゅうございました。相席になったのが千葉マリーンズレイソルが好きな2人組みだったので、テーブルには微妙に気まずい雰囲気が漂っていましたが。


住宅街を抜けて歩いていくと、緑豊かな公園の一角に日立柏サッカー場はありました。大宮公園サッカー場ヤマハスタジアムの中間のような、こじんまりしていてピッチが近い良いスタジアムですね。でもピッチと客席が近い分、ライン際を走る副審の方は直接罵声を浴びて大変そうでした。また前半はアウェイ側の副審の近くで微妙なプレーが続いたのですよね。メイン側アウェイサイドにいた副審の方、本当にお疲れ様でした。後半のオフサイドの判定などはなかなかでした。前半は「どこ見てんだよ」と思ってましたけど。


試合は7連敗中の大宮が立ち上がりから攻勢に出て惜しいチャンスも作りますが得点ができず、前半9分に柏の最初のチャンスとなったセットプレーから、最近話題になってしまった土屋選手があっさりと先制します。それまでの10分近くはほとんど大宮のペースだったので、本当にサッカーの得点の生まれ方は分かりません。
しかし大宮もひるむことなく攻勢を強め、前半の17分には右サイドで柏のDFラインからうまく抜け出したトゥット選手が落ち着いて決めて同点。そして直後の23分には、やはり右サイドから藤本選手がGKの動きを見切ってうまくループシュートで決めてあっさり大宮が勝ち越しました。得点直後には藤本選手が目の前で阿波踊りパフォーマンスをしてくれたのですが、写真を撮るひまがなかったのが心残りです。


結局得点はそれ以降動かなかったのですが、気になったことをいくつか。
大宮のレアンドロ選手。チャンスはいっぱいまわってくるのにとにかく決められない。シュートを打たない(打てない)し、打っても外すこと。途中からレアンドロ選手には一切期待しなくなりました。やはり大宮で得点の気配を感じるのは、桜井、藤本、トゥットの3選手だけでした。レアンドロ選手がどれか1本決めていたら、大宮には楽な試合になったのに。


対する柏ですが、気になったのは守備が厳しいのではなく、激しいこと。ボールにいっているというより、相手の体に当たりにいっているように見えました。あれでは退場者が出るのもやむを得ないかなと感じます。田中達也選手を怪我させてしまった土屋選手には厳しい野次が多数飛んでましたが、でもボールよりも相手を潰すことが第一目標に思える当りを繰り返されると、野次が飛ぶのもしょうがないし、田中選手の怪我についても、余計に考えてしまいました。


大宮は後半の30分辺りから、攻撃時のボールをコナーフラッグ付近でキープを狙ったりしているので、『少し早すぎないか? もう少し積極的に追加点を狙ったほうがいいんじゃないのかな』とか思いながら見ていました。
終了間際には柏も猛攻を仕掛けますが、力押しという感じで鋭い攻撃にはなりませんでした。玉田選手の速さは感じたけれど怖さは感じなかった。どうも慣れない布陣でやりにくさを感じていたのですね。なかなか柏の試合を見る機会がないので、この試合の攻撃が他の試合と比べてどうだったのかは分かりませんが、同じポジションに選手が重なったりして選手の動きが整理されていないとは感じていました。特に波戸選手を中心にしたDFラインでボールをまわしている時に、出し所がなくて困っている場面を何度も見かけました。


これで柏が16位になりましたが、下のヴェルディがまったく勝ち点を上積みしないので、柏は大丈夫なのではないかと感じました。まあ、入れ替え戦にはまわってしまうかもしれませんが、でも昨年も経験しているので大丈夫かな、なんて。