カズについて

武藤さんがカズについてエル・ゴラッソに寄稿した文章をご自身のBlogにも転載されています。エル・ゴラッソが購読できないエリアの方にも朗報ですね。エル・ゴラッソ本紙の他の記事とは違う、特別寄稿としてとても魅力的だった記事が、こうしてWeb上にずっと残るというのは嬉しいです。
カズについて書きました blog武藤文雄のサッカー講釈 さん


武藤さんのエントリーにおけるカズに対する想いは、素晴らしい文章とともにあふれる想いが伝わってきますね。しかし、ヴェルディ好きの私にとってはカズという選手に対してたぶん他の方とは違った罪悪感のようなものをもっています。ブラジルから帰ってきたカズが読売クラブに入団してくれて、静岡に市民球団の清水ができるということになっても、ヴェルディに残ってくれた。のみならずそのキャラクターとプレーでヴェルディに様々なタイトルをもたらしてもくれた。しかし栄枯盛衰、ヴェルディは放漫経営がたたり年俸の高いスター選手を抱えることができなくなり、カズに対し非情な通告をした。あの当時のカズの言葉で、「年俸がゼロでもいいから、このままヴェルディにおいてもらえませんか、と聞いた」というような言葉があり、とても胸が苦しく、申し訳ない気持ちになったのを覚えています。


時は流れ、それ以降もカズは日本の様々な場所で頑張ってくれています。決して活躍したと言い切れない境遇の時もありましたが、それでもモチベーションを失わず、選手としての可能性に賭けている。日本代表の中心選手だった時代から、直前合宿でのメンバー落ちや、それ以降の代表に招集されない時間を経ても、それでも夢は捨てていない。
選手としては晩年の時期に入っていることは確かでしょうが、でも今回のような新たなチャレンジに対し飛び込むカズ。今ひとつ盛り上がらない大会に対する広告戦略の臭いを感じないわけではありませんが、それでも何でも試合に対して出場機会があるのなら、どんな形で掴んだチャンスであれモノにして、一花でも二花でも咲かせて欲しい。そもそもカズにスター性や過去の活躍がなかったら話すら来ないことですしね。
カズに対して恩を仇で返すようになってしまったクラブを応援する身としては、とにかくカズの活躍を心から願っています。
頑張れ、カズ!!