東京ヴェルディ - C大阪

helguera2005-11-12

味の素スタジアムに行ってきました。
後半43分のC大阪の古橋選手のフリーキックの弾道が網膜に焼きついて離れませんよ。
まぁ、ねぇ、サッカーなんてそんなもんですかね。うまくいくシーズンもあれば、やることなすことうまくいかないシーズンもある。結局は練習でできたことがどれくらい試合でできるかどうかかもしれませんが、クラブ、監督、コーチ、選手、サポーター、すべての総合力が他のJ1のクラブに劣っているということで。


J's GOALの集計では、東京ヴェルディのシュート数が16本、C大阪が6本ということですが、そこまで圧倒的に優勢に試合をすすめたようには見えませんでした。が、ボールをコントロールしていたのは確かにヴェルディでした。でも、こんなにシュートを撃ったかな。惜しい場面は4回ぐらいしか思い出せません。ただ、勝てる試合だったし、残留するなら勝たなければいけない試合でした。


対戦相手の守備陣から見たら、とにかくワシントン選手にシュートを撃たせなければいい。左右からあがるクロスにしても、ゴール前のターゲットはワシントン選手1人だから、そこさえケアすればいい。ニアサイドに飛び込んでくる選手もいないし、ファーサイドに流れる選手もいない。守備から攻撃に切り替わった時に、ワシントン選手にボールを預けたらヴェルディの攻撃はそこで終わり、『あとは頼んだよワシントン』という感じですね。ボールを持ったワシントン選手を追い越していく選手もいないし、DFラインの裏を狙う選手もいない。そういった選手の意識の問題と、あとは押し上げないヴェルディのDFラインや中盤の選手との空きすぎた距離感の問題。そんな様々な要因が複雑に絡み合って、ヴェルディの攻撃には得点の気配とか怖さが感じられません。攻撃のスピード感がない。


もうチーム内で戦術を整備して……という時期ではありませんから、次の試合から変えられるのは選手の意識だけ。でも、90分間の中ですら全力で走りきれない現状のチームでは、勝利は難しいですね。ナビスコなどで他のチームの試合も見ていますが、ヴェルディのあの走りでは勝利する資格はありません。
また、クラブの営業上の理由かもしれませんが、降格を占う大切なこの時期にもかかわらず、あまり試合に関心のない招待客が多数訪れる緊張感のないスタジアム。ブーイングをしようとは言いませんが、もう少しピリピリした感じがなければいけない状態ですね。でもスタジアム内に漂うのは子供たちが騒ぎまわるのどかな雰囲気。


結局は、現在の東京ヴェルディ1969の様々な総合力が現在の順位ということです。