負けられない戦いに勝つチーム

今朝、少し早起きしてプレーオフの試合をちょっとだけ見ました。負けられない戦いに勝つチームは、やはり走っています。自分たちが守っていてもマイボールになった瞬間、「ここが勝負」というタイミングでは、全力で前線に駆け込んでいきますよね。勝つためには得点が必要なのだから。
パスが来てから走り出すのではなくて、パスが来る来ないに関係なく自らの意思で走り出し、その走り出すことがパスを呼び込んでスピーディな攻撃につながり、相手を決定的に崩す。最後の最後に得点になるかどうかは神のみぞ知る部分もありますが、相手の守備を崩すためには、自分たちがリスクと体力の限界を賭けて相手のゴール前に殺到しないことには、相手の守備のバランスは崩れない。


カウンター攻撃なら、そのタイミングに乗れた2人ぐらいが全力でゴール前に駆け上がっていくだけかもしれませんが、カウンター気味でサイドに基点ができそうなら、少なくともゴール前に3人は飛び込んで、ニアとファーとこぼれを狙える位置には味方の選手がいないことにはいくらクロスをあげても、得点にはつながらない。お互いに選手の数は同じなのだから、相手の守備のバランスを崩すためには、走り勝たないといけない局面というのが必ずあると思います。
GKとDFの間を通り抜けるような矢のようなクロスを入れて、FWが相手のDFに走り勝って触ってゴールに押し込む。中盤で相手からボールを奪った瞬間に、MFが全力で駆け上がって戻りきれない相手のMFを振り切ってゴール前に飛び込む。


リーグ戦の中盤ぐらいで勝っても負けてもどうでもいい試合なら、走り負けても試合に勝てることがあるかもしれませんが、プレーオフや降格のかかった試合で走り負ければ、試合に負ける。体力の問題なのか、意識とか覚悟の問題なのか、選手の布陣の問題なのか、それは分かりません。よく、「勝とうという気持ちが強いほうが勝つ」と言いますが、体力や布陣を凌駕する意識や覚悟の領域がきっとあるのでしょうね。


ヴェルディの試合を見た翌朝に、真剣勝負のプレーオフなんて見るものではありませんね。