名古屋 - 大宮 天皇杯5回戦

helguera2005-12-10

日本平スタジアムに行ってきました。
昨夜は福井県に泊まったので、朝早く旅館を出てひたすら高速道路をひた走りました。試合開始時間がもう少し遅いと楽だったのですが、まあ間に合ったからいいか。


今年は様々な場所で初体験のスタジアムを楽しんでいますが、日本平スタジアムも昔から行きたかった場所のひとつです。静岡にあるサッカー専用スタジアムというだけで、何だか魅力的ですよね。清水の試合でないことが残念ですが、観衆が1,513人という、実にまったりとしたスタジアムの中のバックスタンドで試合を楽しみました。行く前に座席図を見ているときから思っていたのですが、このスタジアムはメインスタンドとバックスタンドが良く分からないというか、バックスタンドのほうが立派なのですね。磐田スタジアムに行ったときにも思ったのですが、元からあるスタジアムをJリーグ規格にするときにバックスタンドだけ改修した結果なのでしょうか。


試合は名古屋も大宮も攻撃に決定力がない感じです。シュートに決定力がないのではなく、シュートの場面までもっていく決定力がない。時おりシュートは放つものの、組み立てた結果と言うよりは偶発的なチャンスに思えてしまいます。


大宮の攻撃は藤本選手が絡むか桜井選手が突破しない限り、どうも得点の気配が感じられません。桜井選手と2トップを組む森田選手は、いい形でボールを貰っても後1つの何かが足りないように思えました。それが技術的なものなのか、ゴール前での落ち着きなのか、それとも運なのかは分かりませんが、森田選手がボールを持っても得点が入りそうな気がしません。


得点が入りそうな気がしないのは名古屋も同じなんですが、こちらは惜しいシュートが2本もポストに嫌われてしまいました。それ以外の場面での名古屋は、ボールをまわすもののシュートにまではいたらずに、誰がFWなのかいまひとつハッキリしない印象です。名古屋の攻撃は藤田選手を中心に見ていたのですが、最終的にどういう形で点がとりたいのか良く分かりませんでした。


一方の大宮は、分かりやすいですね。桜井選手や藤本選手が時々中央突破も試みるものの、基本的には両サイドを突破して中にクロスを入れる。しかし、サイドバックのクロスの精度がもうひとつで、中々いい形になりません。結局試合は90分間で決着することなく、延長に入ります。
延長に入った通算103分、大宮に先制点が生まれますが、これも右サイドを突破した桜井選手がためてクロスを入れ、飛び込んできた藤本選手がダイビングヘッドで決めて試合が動きます。得点の気配を感じさせる数少ない大宮の選手が2人からんで、ようやく得点が入りました。


しかし大宮のリードも束の間でした。1分後には名古屋の中村選手が左からのコーナーキックを直接ニアサイドにぶち込んで、あっという間に同点にします。今日は風が強く、ボールの曲がりを助ける風向きだったとは言え、コーナーキックを直接ニアに入れるのは珍しいですね、GKを越えてファーサイドに入るのは見たこともありますが、ニアに入ったときは呆気に取られてしまいました。


しかし通算の101分、大宮がコーナーキックからの攻撃で、拾ったセカンドボールを放り込み、ファーサイドにいたトニーニョ選手が決めて、試合の行方も決りました。
今日の日本平は関西から関東に向けてずっと強い風が吹いていましたが、試合の風は関東に幸運を吹きこみました。どちらが勝ってもおかしくない試合だったと思いますが、決定的なチャンスは大宮の方が多かったように感じるので、まあ妥当な結果だと思います。アウェイゴール裏スタンドとバックスタンドの隙間から見える青い海がとても綺麗でした。