オシムの言葉

晦日の夜から元旦の深夜3時ごろまでこの本を読んでいたら、女子の試合に寝坊しました。

まずはオシムさんの半生の深さや出来事の重さに対して言うべき言葉が見つかりません。このような出来事がいくつもその時代にその地域で起きていて、オシムさんの家族は生きて現在をむかえられているだけで奇蹟のような事なのかもしれません。政治や民族や主義主張が集団となってしまった力の前では、何と人間個人の力の弱いことか。このあたりの詳細はぜひ実際に読んで欲しいと思います。


そしてサッカー監督という仕事について。
やはり、どれだけ監督にとって経験という引き出しが必要なことか。それはサッカー監督の経験でもあり、人生の中での様々な経験でもあり。とくに勝負どころで”びびらない”肝っ玉というか。これだけの人生経験をしていたら、たかがサッカーぐらいでは動じませんよね。ましてや監督としてユーゴスラビア代表監督を経験していたら、それ以上にプレッシャーのかかるサッカー監督なんて、地球上に存在しないでしょうという感じです。
この本を読んでますますオシム監督に対し魅力を感じるとともに、1月から6月までの半年契約でもいいから日本代表を率いてドイツ大会に参加してくれないかなと思ってしまいます。