磐越の旅 2日目

helguera2006-01-19

朝、目が覚めると窓の外は雪が舞っていました。今日もスノーボードをするかどうかは起きてから決めようと思っていましたが、昨日からこの村杉温泉に滞在していると、慌しく行動するのは人生を損してすごしているような気になってしまって、ゆっくり朝風呂に浸かって美味しい朝食を食べ、リラックスしてから宿を後にしました。


宿から遠くない白鳥の飛来地として有名な瓢湖に向かいました。白鳥と言えば北国で、北国の湖と言えばこの瓢湖であることは昔から聞いていましたが、冬は何かと忙しかったものでこのようにゆっくり訪れる機会がありませんでした。しかし、来てみると鳥の多いこと。白鳥も多いのですが、その他にも鴨の多いこと多いこと。多数の鴨が羽をすり合わせたり嘴をすり合わせたりして発生する何とも言えない音は現地でしか分からない音なのでしょうね。例えて言えば大量の蜂が近くを飛び回っている羽音とでも言えばいいのでしょうか。不気味とまでは言えないけれど、気持ちの良いサウンドではありませんでした。



肝心の白鳥は、飛ぶ姿も立ち姿も優雅ですね。生活そのものは優雅ではないのかもしれませんが、姿かたちが優雅です。丁度餌付けの時間だったのですが、そのすさまじいこと。餌を配る係りの人が桟橋に近づくと、鴨が民族大移動を開始します。それでも構わずに係りの人が餌を投げ始めると、それまではいなかった鳶が近づいてきます。さらにいつの間にか近づいていたカラスの黒い一団まで近づいてきて、白鳥と鴨と鳶とカラスの四つ巴の戦いになります。水面で争う鴨と白鳥の餌の取り合いを上空から狙う鳶。そしていつの間にか桟橋を黒く染めるほど集結しているカラス、ギャングだ。


時間もたっぷりあるので一般道で国道17号経路で帰ろうと思い、移動をしました。今年は大雪ということでしたが、猪苗代周辺も昨夜の村杉温泉周辺もそんなに多くなかったのです。しかし中越に移動するにしたがって、雪が凄いことになっていました。
新潟は大きく新潟周辺の下越、長岡周辺の中越、高田周辺の上越に別れるそうですが、下越ではそんなでもなかった雪の量も、中越に入ると凄くて道路脇の雪の壁が2mから3mに達します。昔からスキーをしていたので、湯沢周辺は何度も来ているのですが、ここまで凄い雪の量は見たことがないですね。これでは生活に支障をきたすのも当たり前ですね。


除雪などで国道17号が進まなかったので、塩沢石内ICから関越道に入ったのですが、高速がまたやばかった。路面の雪はともかく、側面にも雪の壁が高く聳え立っていて、時々地吹雪が吹くと前後左右がまったく分からなくなります。スキー場でホワイトアウト状態になってしまった経験はありますが、高速道路で白いカーテンに閉じ込められると怖いです。正しい道路を走っているのか、側面の雪の壁に向かっているのか分からなくなってしまいます。雪道もかなり走ったことがありますが、ここまでやばい雪道は万座高原以来でした。
写真の風景は塩沢周辺の風景ですが、建物の一階は完全に雪に埋もれてしまっていて、写っているのは2階です。本当に大変だと思います。雪害に苦労されている方に心からお見舞い申し上げます。