ドイツからの贈りもの〜国境を越えた奇跡の物語〜 フジテレビ

見ました。捕虜というとどうしても過酷な生活を強いられている印象があるのですが、第一次大戦中の似島の捕虜収容所では、そんな印象を吹き払うような生活だったのですね。世界の中での日本というか、世界の歴史の中にいる日本とでも言ったらいいのでしょうか、そんなものを強く感じる内容でした。


本題であるサッカーの選手たち以外でも、その島に民間人捕虜として滞在していた菓子職人のユーハイムさんがそのまま日本に残りバウムクーヘンを日本に広めたとか、島国である日本もそこで生活する自分も、世界の中で独立孤立しているわけではなくて、世界の歴史の一部なのですよね。本国ドイツではバウムクーヘンはクリスマスなどの特別な時に焼くそうですが、日本に居ればユーハイムバウムクーヘンはいつでも手に入ります。ユーハイムバウムクーヘンを食べている自分は、無意識のうちに似島に捕虜収容所があった歴史とつながっていて、その歴史は第一次世界大戦にまでつながっている。そんなことを感じてしまいました。


本題のサッカーについては似島でのサッカーの試合が現代日本のサッカーの進化につながっていると言い切るところには無理を感じましたが、それでもその中のメンバーがドイツ帰国後に創設したクラブがブッフバルト監督の地元の街での出身クラブであって、そのブッフバルトさん自身が今も日本でサッカーに関わっているということには、陳腐な言葉ですが運命の不思議さとつながりを感じてしまいました。
番組を見終わって、バウムクーヘントゥルムが食べたくなりました。