現地解散

何となくこのまま日本に帰ってきて合宿を続けるのかと思ってましたが、現地解散だったのですね。
サッカー日本代表が帰国へ スポナビ

サッカーの日本代表は11日(日本時間12日)、米西海岸遠征を終えて当地で解散した。ジーコ監督はそのまま米国に残り、小野、三都主、長谷部、都築は所属する浦和がキャンプ中のオーストラリアに向かい、他の選手たちは東京、大阪など行き先ごとに分かれて帰国の途に就いた。

浦和組のオーストラリア経由日本行きというのは、移動が大変ですね。マイルが貯まりそうです(貯めてないか…)。


さて当地に残ったジーコ監督ですが、この試合から何を分析し何を得るのでしょうか。
アメリカ戦後 ジーコ監督会見 スポナビ

久保の良さを引き出す意味で1トップにしたところ、今日の前半の10分間はすごくいい感じだった。それがなぜ崩れてしまったかについては、今後いろいろ分析する必要もあるだろうが。
 今日は3つのシチュエーションを試すことができた。(3−6−1システム以外に)後半の頭に前を2枚にしたということ、それから後ろを3枚から4枚にしたということ。そうやって、3つのパターンを試せたということで、こうした結果を求められるなかでの試合をうまく利用できたと思っている。

チームがオプションとしていくつかのフォーメーションを持つことは効果的だとは思うのですが、基本形がないとフォーメーションを変更したから機能したのか、選手が違ったから機能したのかの見極めがとても難しくなってしまうような気がします。はじめにフォーメーションありきなのか、はじめに選手ありきなのか未だに掴み憎い監督ですが、例えば久保選手と巻選手の評価をどのような次元で比べているのだろう。ポストプレーが得意な選手とスペースを作るのが得意な選手がいて、その選手の特性の違いとその時のフォーメーションの関係は見極めているのですよね、たぶん大丈夫なのでしょうけれど。


でもジーコ監督は選手の運動量という観点は優先順位が低いような気がしているのですよね。それは攻撃面だけではなくて、守備に切り替わった時に前線の選手からコースを限定するような守備の助け方をしているのかどうかとか、そのようなチームプレーの視点が致命的に欠落しているのではないかと思うときがあります。攻撃の選手は攻撃、守備の選手は守備。言い方を変えれば攻撃の時は10人で攻撃して守備のときは10人で守ると発言はしているのですが、それは10人が攻撃に参加する、あるいは10人が守備に参加するだけであって、10人がイメージを共有して連動して攻めたり守れたりしているのか。その部分に大きな不安を感じます。

三都主アレサンドロ
(今日感じたことは)ベースがないと、いいサッカーができないということ。自分たちはボールがつなげられればいいサッカーができるが、今はそのベースがない。

いつ、作るのか。それとも自然にできるのを待つのか。