当確とか絶望とか騒がしい季節

昨日行われたインド戦ですが、セルジオ越後さんの言うとおり本大会の準備としては参考にならない試合でしたね。ただ、インド戦はそもそも準備試合ではなく公式戦だったわけで、得失点差をそれなりに稼いで勝利したことは良かったと思っています。
しかし、何でこんな表現なのでしょうねぇ。
久保2発!W杯先発FW当確 ニッカン


昨日の試合の何をもってワールドカップのスタメン当確なのかじっくりと聞いてみたい心境です。本当に誰か試合をみていたのでしょうか、この新聞社。監督のコメントだけが頼りなら、記者をスタジアムに送り込む必要などありませんね。ああ、監督のコメントを聞くためにスタジアムへ行かなければならないのか。それは失礼しました。
スタジアムのスタンドの中の一番試合を見やすいところに記者席があることが多いですね。他の客席とは違って、椅子だけではなく記事やメモを書くための立派な机まで用意されています。海外クラブの親善試合のときに記者席まで有料で売り出されたので、一度埼玉スタジアムの記者席で試合を見たことがあります。客席を2列分潰して、お客さんのようにお金も払わずに日本代表の試合を見ている記者の方が、あの試合の何をもって”先発FW当確”という見出しを書いたのか、一晩でも二晩でもじっくり聞いてみたいものです。サッカーを見る目がまだまだである私には、昨日の試合からワールドカップ本大会につながるものは何も見えませんでした。


これからの4ヶ月、なにかあれば”確実”とか”絶望”とか、簡単で根拠のない見出しが新聞紙上を飾るのでしょう。記者席を確保できるような会社なら、もう少しまともな記事を書けないものでしょうか、ねぇ。

以下追記

少なくとも、この人の方が試合を見てますねぇ。
川淵キャプテン酷評 報知

試合中には珍しくスタンドからブーイングも起こったがキャプテンは「僕だってしたかった。つまらないパスミスやたるんだプレーにはもっとたくさんしてほしい。ジーコもこたえるだろう」とサポーターと同じ不がいない気持ちで試合を観戦していたと語った。
(中略)
さらに久保についても「90分やったことが収穫。今日みたいに守備もしないでいいFWなら誰だってやってて楽しい」とばっさり。

怪我から回復してきた”だけ”の試合ですよね。
でも選手を酷評する前に、自分が選んだ監督が作ったチームですから、責任の一端はあると思いますが、気のせいかな。