フラッシュダンス

週末はサッカーをたくさん見ました。J1の福岡vs大宮から始まって、ここには書きませんでしたが稲本選手のWBAボルトンを見ようとしたらヒデが出てないので止めて、マンチェスターUの試合、中村選手のセルティック、そしてアーセナルvsリバプール。そういうわけで、録画してあるけれど東京ヴェルディの試合はまだ見ていません。負けたことが分かっている録画試合を見るのはかなりの覚悟がいるのですよね。そんなことを思いながら、今夜は映画を見てしまいました。


フラッシュダンス (1983)
もちろん公開当時にも見ている映画ですが、感想を書く前にリンク先の解説を引用します。

ダンサーになる夢を追う女性の姿を描いた青春映画。昼は製鉄所、夜はナイトクラブのフロアダンサーとして働くアレックスは、日々プロのダンサーになることを夢みて暮らしていた。そして恋人との確執、友人の死などを通して、いよいよオーディションの日が迫ってきた……。サクセス・ストーリーというのは、えてして全くありがちな話になってしまうといういい例。ストーリーにも全く目新しさがなく、ダンスのシーンもそれ程のものでもない凡作。公開当時は、サントラが大ヒットした。

サッカーの試合でもそうですが、100人が見たら100通りの感想があると思うので、この解説を書いた方にはそのように見えるのでしょう。それを否定はしないけど、ちょっと考えてしまいます。


実際にこの『フラッシュダンス』という映画が歴史に残る名作だとは言わないけれど、そこまでの凡作かなぁ。ストーリーに目新しさがないと言うけれど、そもそも青春なんてそんなに目新しいことは起こらないと思うんだけど。何気ない日常の中で、毎日生活して、悩み、行動して、傷つく。考えて、行動できなかったり、怒りで、行動できたり。この映画の主人公は18歳という設定でしたが、16歳〜20歳くらいの時に悩んだこと、憧れたことが等身大で描かれている映画だと思うのですけどね。


そもそも映画のストーリーの中で、恋愛映画や青春映画の展開など、たかが知れています。結末もハッピーエンドにするのか別れにするのか、極論すれば二つに一つ。成功の喜びを描くのか、失敗の挫折を描くのか。その中にキラリと光る場面、キラリと光るセリフ、記憶に残るシーン。そんなものが1つでもあれば充分だと思ってしまいます。
そして時代を遡った映画や未来のストーリーは別にして、その映画が作られた時代の空気を伝えているのか。


この解説を書いた人が、いつこの映画を見て、いつこの解説を書いたのかは分かりませんが、あの時リアルタイムで見て書いたのではないのでしょうね。リアルタイムで見てこの解説しか書けないのであれば、この人の感性のアンテナは曇っているとしか思えませんから、きっと随分最近に見たか、青春と言う言葉が相当遠い世界の人なのでしょう。