監督談話

昨日は応援するヴェルディの試合がなかったりとか、Jの試合前に見ていたWBCの決勝の試合で燃え尽きてしまったりとか、様々な理由でどうもテレビでサッカーの試合を見ても今ひとつ集中できませんでした。夜の中継でも小村選手のGKなども見ていたのですが、「そういえば昨年は鹿島でワシントンがGKやったな…」という感慨が湧いたりしました。でも、あのプレーが一発レッドならGKはあのボールに対してどう対応すれば良かったのかを主審に聞いてみたいところではあります。


さてそんな昨日でも、やはり J's GOAL での監督談話は気になるもので、自チームの試合がないとはいえ楽しみに読んでしまいます。もちろんヴェルディの試合があればそこから読むのですが、ヴェルディのラモス監督の談話があがっていない場合など、自分の中で読む優先順位があったりします。

  1. オシム監督
  2. 山本監督
  3. 三浦監督

(昨年までなら反町監督もかな)


あとは順不同で興味のある試合の監督コメントから読んでいきますが、さすがに全試合を読めるわけではないので、どうしても片寄りは出てしまいますね。


オシム監督については、日本に居てくれるうちの一挙手一投足たりとも見逃したくないというマニア的な部分もあるかもしれません。年齢的に考えても残り少ない監督人生のうちの最後の数年間を日本で過ごしてくれている幸運に感謝しつつ、全てを見逃したくないという感じでしょうか。
【J1:第4節】清水 vs 千葉:オシム監督(千葉)記者会見コメント J's GOAL

前の3試合では、相手が一般的に言われる強いチームではなかったが、サポーターの期待に反して勝てなかったので、そういう中で選手がしっかり確実にパスをつなぐということに対して、自信を失っていたというのはある。自信を持ってボールがつなげなかった。それで次は大丈夫、次は何とかなると思っているうちに、今日の試合になってしまった。そういう意味で今日の試合は、選手たちにとっては、首にナイフを突きつけられたようなギリギリの状態だった。そういう中で確実なプレーをするということは、未だにむずかしいことです

その試合だけを切り取るのではなく、その試合にいたる自チームの過程から選手達の心理状態までをも汲み取った分析とその状況の表現方法。オシム監督は対戦相手と戦う前に、常に自チームの選手達と戦っている、選手の心理状態と戦っているのでしょうね。


3番目の三浦監督については家族に大宮ファンがいることもあり、またスカパーの解説者時代からの顔なじみでもあり、解説者的にゲームについて語ってくれる姿勢が好きかな。それは反町監督についても同様でした。



そして今日のエントリーのメインでもある山本監督ですが……、これはもう理由はたった一つ。『次につながる…』の一言が出てるかどうか。
【J1:第4節】新潟 vs 磐田:山本昌邦監督(磐田)記者会見コメント J's GOAL

前線の選手が前へ前へと勢いを持って、ディフェンスラインの背後を突いて圧力をかけることができた。今季初勝利を次につなげたい。これで勢いがつけばいい


【J1:第3節】磐田 vs 京都:山本昌邦監督(磐田)記者会見コメント J's GOAL

今週のトレーニングで取り組んできた成果というのもすごく出た試合だったし、これを次に選手がつなげてくれることがすごく大事だと思う。やはり、これだけ攻めて点が取れないと、最後にああいうことがサッカーでは起きてしまうので、そのへんの取りきるだけの力が、もう少し必要だと思う。勝たせてやれなかったのは残念だが、次につなげていくことが大事だと思う


【J1:第1節】磐田 vs 福岡:山本昌邦監督(磐田)記者会見コメント J's GOAL

追いつかれるよりは、追いついた1点のほうが勢いはつくと思う。福岡の若さというか、勢いはすごく感じたし、開幕でこういう激しいゲームになったので、次につなげていきたい


以上、今季4試合中3試合で『次につなげていきたい…』系の発言が出ているのです。これらの言葉は口癖なのかもしれませんが、どうも『アテネ経由ドイツ行き』と同じように、その場の結果責任を回避しているようにも感じてしまう言葉でもあります。ですが、まあ、外部から見ているからかもしれませんが今ではこの言葉が出ないとつまらないのです。
磐田サポにも親しくさせていただいている方はいますし、負けている時は触れにくい内容なのですが、初勝利だからいいよね?


最後に一番印象に残っている、山本監督談話を。
【第84回天皇杯決勝:東京V vs 磐田 】試合後の山本昌邦監督(磐田)コメント J's GOAL

元日に国立競技場で試合ができ、サッカー人としてすばらしい舞台だったと思う。試合内容は、先制点が非常に重くのしかかり、追いつききれなかった。監督に就任して2か月ほどだが、選手1人1人のポテンシャルを再確認することができた。来季につながる内容だったと思う。