トルシエ〜ジーコの連続性

先日の金子氏の田嶋技術委員長に対するインタビューででてきた監督選びの連続性ですが、両者の指導方法の連続性があるかないかではなくて、こちらで西部さんが語っているような育成と刈り取りという意味での連続性なのでしょうか。


ジーコ退任後の代表強化策に一考を スポニチ ワールドサッカープラス  西部謙司さん

ユースの段階で、A代表と直結する戦術的に完成度の高いチームモデルを作っておきたい。選手が海外へ移籍しても、日本代表のやり方がよくわかっていれば、比較的短い時間で順応できるのではないだろうか。
 そうすれば、A代表の「出入口」を開けておくジーコ方式も効果が出てくる。現在のチームが破綻なくやれたのは、トルシエ時代のメンバーを継承できたことが大きい。トルシエジーコの8年間でみれば、強化のあり方として悪くなかったのかもしれないが、ジーコ後は一度仕切り直して、日本の現状でどういう強化策が有効なのかを打ち出してほしい。


本当は後半の4年間でもう少し強く逞しく太い幹を育成して欲しかったし、枝振りの多様性ももっともっと広げて欲しかったのですが、本大会直前の今さら言ってもしょうがない話です。本大会では1点でも多く得点し1勝でも多く結果を出して欲しいのですが、サッカー協会としては振り子の針が左右に揺れすぎたこの8年間を反省検討し、次の監督選びに結び付けて欲しい。
各世代ごとに担当監督がいるスタイルではありませんが、ユース監督だった指導者がそのままU23代表監督や日本代表監督に昇格していく方法も考えたほうがいいのかもしれませんね。そのような方法だと、ユース世代で代表チームのやり方の基礎を見に付けておけば、今のように海外リーグに所属する選手が増えても短時間で対応できるのかな。


どのような形をとるにしろ、ドイツ後というのは黄金世代から次の世代への過渡期になることは確実なので、若手の育成に長けている指導者ということになるのでしょうね。