2週間前

日本代表の初戦であるオーストラリア戦までの(だいたいの)日数をカウントダウンしてきたのですが、いよいよあと2週間ですね。大会としては6月9日に開幕するのですが、日本代表が初戦を戦うまでは他の国の試合を見ていても落ち着かないのだろうな。個人的には当面の目標だと思っているGL突破に向かって頑張って欲しいのですが、いかんせん相手があることなのでどうなることやら。個人的な予想はしていますが、大会前にあまりネガティブになってもいけないので控えています。どちらにしろ、30日のドイツ戦を見るとおおよその見込みは立てられそうですけれどね。


さて、チームを作り始めて10日間が経過した我らが日本代表ですが、気になる記事がありました。
紅白戦で課題見付かる=チーム内に意識のずれ スポナビ

トップ下の中村(セルティック)が指摘したのは、最終ラインの位置。「相手にボールを回されている時、ラインが低過ぎる。中盤との距離が空き過ぎ」。だが、DF宮本(G大阪)は「1試合を通じて深い位置で守備をしたくはないが、中央付近でずっと守れるわけはない」と話した。攻撃陣とDF陣には意識のずれがあった。


当然と言えば当然の話ですよね。基本となるコンセプトを持たないままここまできてしまった現在の日本代表ですから、DFの選手は失点しないように、守りやすいようにプレーしたいでしょう。でもMFは攻撃のことも考えるし、DFが引いてばかりいたら自分達の動き回るエリアが大きくなりすぎて疲弊してしまう。前監督があれほど病的なまでに「押し上げろ」と指示をした前の日本代表だってロシア戦の直前にDF達がラインを自主的に下げてしまった。このことをもって”選手達の反逆”とか”監督からの自立”のように取り上げていますが、ラインを下げて戦うことに対しMFやFWの選手達の同意や理解があったのかは最後まで分かりませんでした。それ以上に”自由”と”自主性”を標榜する今回の代表チームであるのですから、このようなズレは最後までつきまとうのは当然だと思います。


問題はそれを事前に話し合うのか、実際に試合が始まって対戦相手の雰囲気を肌で感じてから修正するのか。それとも、ハーフタイムまで持ち越してしまうのか。このあたりが非常に気になるところです。
ラインを高く設定しようが低く設定しようが、チーム内の共通理解がなされているのならいいのです。ですが、日本の攻撃力を考えた時に、低い位置のラインでボールを奪ったとしても果たして得点につながる攻撃に結び付けられるのかと言う不安が残ります。アフリカ諸国のような身体能力を活かした高速カウンターで得点できるとか、クロスをほとんど競り勝てる長身FWがいるとか、そんな飛び道具があれば下がって守るのも良いと思うのですが、セットプレー頼みになってしまうのでしょうかね。


ドイツでのコンフェデの試合のように、相手のプレッシャーが緩ければ低い位置からでもショートパスをつないで時間をかけてボールを前に運んだ攻撃ができると思うのですが、2月のボスニア・ヘルツェゴビナ戦の後半のように相手が高い位置からプレッシャーをかけてきたときにどう対応するかが課題になるのかな。
”もう2週間”でもあるのですが、”まだ2週間ある”とも考えられるので、チームの共通理解を深めていってもらうよう願うばかりですね。