前日監督会見

やはり時差の関係でまだ前日という気がします。
ドイツ戦前日 ジーコ監督会見 スポナビ

――ドイツに入ってから中盤の守りの選手、ディフェンスの選手に多くの指示を出しているようだが、明日はどのようなことを期待したいか?

 守備的MFよりも下の選手だけで守備をするわけではなく、あくまでチーム全体での守備ということで考えている。細かい指示というよりも、今までやってきたことがどれだけできているかを確認する。ドイツのような強いチームとやることで、新たな課題も出てくるかもしれない。また、ある程度は(互角に)できるかもしれないし、明日の試合は今後の試合に生かせるいいものになると思う。
 ただ守備、守備ということではなくて、ボールを失ったときにいかに周りがカバーするかということと、ボールを取り返したらとにかく早く攻めるということ。今までやってきたとおり、できるだけ早くボールを奪ってうちの攻撃力を生かしたい。

守備の時間が長くなるだろうということは相手との力関係で予想できますが、守から攻への切り替えがどれぐらい早くできるのかを注目しています。このレベルになると、余計な横パスやバックパスが1本入っただけで、空いていたスペースなりパスコースは閉じられてしまうと思うので、ボールポゼッションに重きを置きボールを失わずに攻めることにしていたチームの速攻力がどれぐらいあるかを見極めるにはいい相手なのではないでしょうか。


また、この発言も興味深いです。

――メンバーの固定にはどんなメリットが考えられるのか?


(前略) メンバーの固定についてだが、逆にどういうときにメンバーをいじるかということになると、いろんなケースが考えられる。ただスタメン、プラスベンチのメンバーについて、自分は明日の試合に関して、ある程度の予想はできる。選手のコンディションの問題もあるが、通常では、いいときにはチームをいじらない、ということ。そうすることでメンバーに安心感が生まれるし、チームとしても一緒にやることで連係も生まれる。そうすることで今までも結果が出ていると思う。よほど選手がコンディションを崩してしまった場合は別だが、チームがうまくいっているときは、できるだけいじらない。あとは、ベンチのメンバーが優秀であればあるほど、どんなシチュエーションでも(自信をもって)選手を送り込むことができる。スタメンだけがメンバーではない。

ジーコ監督の選手起用のキーワードは「選手の安心感」なのかもしれませんね。安心感を持った選手は最大限の力を発揮するはずだ、と。ただ、前回大会の小笠原選手などもそうですが、せっかくメンバーに入っているのに出場時間が限られてしまう選手のモチベーションの問題が残りそうです。ただ、1試合勝負の予選とは違って、ある程度の長期にわたる大会ですから、調子を落とす選手もいるかもしれないのでいつでもその座を奪えるように虎視眈々と狙っていて欲しいです。