前監督会見

今、R16のイタリア対オーストラリアの試合を見ていますが、日本が敗退して冷静になってオーストラリアを見ると、悲しいけれど今回の日本代表よりはオーストラリアの方が次に進出するにふさわしいチームですね。日本対オーストラリアの試合を評して「80分間勝っていた」とする言葉も見かけますが、やはり正確に「90分間で完敗」というのが正しい評価なのだろうと思ってしまいます。しかし、ちゃんとした監督で本大会に臨んで、この試合を日本がイタリアと戦いたかったですね。


さて、そのちゃんとしていないと私が思っている前の監督ですが、このような会見をされたそうで(棒読み)。
退任会見全文 スポナビ


いや、言葉も出ない会見ですね。4年が経過して本番で大失敗をしてから、「今大会で感じたのは、(相手チームとの)体格差だった」と言われても困ってしまいます。それは本番で急に露呈した問題でもなく、事前に分かっていたこと。今さらそれを指摘されたくもありませんね。そして、日本サッカー界は選手のフィジカルコンディションの維持について「世界の最先端の国と接触を持ちながら、交流することが必要」だそうです。発熱した選手を使うことは、世界の最先端だったのですかね(棒読み)。
「監督のさい配以上に、選手の資質が問われる」ということも仰ってますが、「監督が違えばベスト8に行けた」という4年前の発言のVTRを誰か見せてあげてほしいものです。たぶん、忘れていらっしゃるのでしょう。
しかし、クラブから選手を出した挙句に壊されて返された各クラブの関係者やサポーターと実際にドイツで戦った代表選手たちは、この発言をどう思っているのでしょうね。気持ちを考えると、何ともやるせない。


まあ、日本サッカーの恩人とは言え、すでに退場していく方に対しあまり労力をかけても時間の無駄ではないかと思うので、この4年間の反省は反省として、協会の責任の取り方なり総括を待ちたいものです。


総括は期待できませんね。
最後まで選手批判せず サンスポ

選手個人を攻めることはなかった。同席した川淵会長は「本当にジーコ監督が言いたいことは言っていないと思う。選手を批判することは最後までしなかった。人間的に尊敬できる」と感心していた。

これ、評価の仕方が間違っていると思うのですよ。
友人として付き合っているのなら、人間的に尊敬しても良いのですが、結果を求められるプロの監督としてお金を払って仕事をさせているわけですよね。問題のある選手がいるなら、その選手のどの行為が問題なんだと明確に指摘してこそ、報酬の分の仕事をしていることになるのではないでしょうか。批判をしないといえば聞こえは良いですが、イコール仕事をしていないと同義語ではないでしょうか。結果を求められないポジションの監督や教育者の話をしているわけではない。年間で億単位の報酬を払っているプロ監督の話をしているわけで、川淵氏は本当にボケましたね。