この4年間を総括しないのも無責任

何のキャプテンなんだか分かりませんが、未だに見苦しい。
キャプテン「辞めるのは無責任」 スポニチ

日本サッカー協会川淵三郎キャプテンは26日。自身の進退問題について「辞めろという声が多くなってきている。ファンの気持ちを思うと、気が重いし、考えがまとまらない」と苦しい胸中を明かした。W杯の惨敗でジーコ監督を招へいした川淵キャプテンの責任を問う声が噴出。責任の重さは痛感しているが「ここで辞めるのは無責任。代表の成績が悪ければ会長が辞めるという前例はつくりたくない」とあらためて続投の意欲を示した。

記事に基づく感想ですから、ご本人の真意は分かりません。しかし、ここでも意図的に論理のすり替えを行っているように思えてなりません。
『代表の成績が悪かったから責任を取れ』ということではなく、技術委員のリストにはなかったジーコの名前を自ら出し、そのような形で就任させた監督が内容も結果も残せずに終わった。途中、何度か監督交代のチャンスがありながらも「信頼している」、「勝てばいいんだろ」で押し通し、その結果一番大事な本大会でチームは崩壊し、ほぼ何もできなかった。その反省・検証・考察も行うことなく、新監督の名前を決定前に漏らしすという大失態までしでかした。これらのことを踏まえた上で、もうこの会長は限界であると思っているのですけれど。


代表の成績が悪かったから辞めるのではなく、何ら修正の手段を打てず、終わってからの総括もなく、失敗に対する反省も自認もない。失敗と認めてない以上、この先も同じことを繰り返す可能性が高いからこそ”辞めれ”の声が上がるのではないでしょうか。
4年前の監督選びとこの4年間を「失敗だった」と認められる度量があるのなら、次に同じ失敗はしないであろうと次を託すこともできます。しかし、今回の結果が「失敗ではなかった」と思っているなら、または言い張るのなら退場していただくしかないと思っています。


責任とは辞めることだけが責任の取り方ではなく、失敗を失敗として認め、同じ過ちを繰り返さないために敢えて痛みを伴ってでも検証する。その検証責任が今回のあなたにはあるのではないかと言っているのです。それが感じられないほど裸の王様になってしまったのなら、もう後輩に道を譲るしかないのではないですか。