宮本の真実

昨夜の情熱大陸を見ました。中田選手の2時間枠に対して、宮本選手の30分枠は圧倒的に短いですね。
それはともかく、宮本選手の真実として語れば、「DFラインを上げられないのは、ロングパスの起点に(FWやMFが)プレッシャーをかけずに自由に上げられるからだった。」ということになりますね。


中田選手の真実である「DFラインが上がらないから、広大なスペースをFWとMFが走り回るので、疲弊して追えなくなる。」という主張とくい違います。しかし、これはどちらが正しいではなく、どちらも正しいことでしょう。普通なら、そのくい違いの原因を探り修正しバランスを取るのは監督の仕事。でも、今回の異常な日本代表ではその話し合いも選手に任せられていて、結果的には最後まで妥協点は見つからなかった。その結果、チームは崩壊し空中分解した。少なくとも、チームとして他国と戦える状況ではなかった。


昨日も書きましたが23人の選手に23通りの真実があるはずで、たぶんそれはすべて正しい。それらの価値観や判断のくい違いに同じ立場の選手だけで答えを出せと言うのがそもそもの間違いです。だって、やり方が決まったとしても選手がスタメンや代表選手の選考に口を挟めるわけではない。あくまで監督が選んだ選手の中で監督の決めたスタメンという枠組みの中にしかない話し合いであり自由。どのように戦いたいというイメージを仮にスタメンの11人が共通して持てていたとしても、途中交代の選手を選手が決められるわけではない。「えっ、ここで○○の投入?????」というのは選手の自由を保障するものでもないし、話し合う時間もない。


このようなインタビュー番組を見れば見るほど、「このチームは空中分解していた…」という思いが強くなります。