ヴェルディバスが囲まれた?

昨夜行われた山形でのヴェルディ戦ですが、体は駒場スタジアムでも心は山形ということで、携帯のスコア速報で頻繁にチェックしていたのですよ。それで、駒場の試合が終わって、他の会場が次々と終わっていくのに、山形の試合が相変わらず”後”という文字でいつまで経っても”終”にならないのです。これは試合が荒れたりしてロスタイムが長かったのかな、とは思っていたのですが、こんなことがあったのですか。


前半30分から40分にかけてという早い時間で、審判により選手を2人も退場にされたことに対する苛立ちは同じサッカー好きとして理解できます。しかし、その怒りは審判や審判を統括する組織にいくべきで相手チームのバスを囲むのはお門違い*1ではないでしょうか。


東京V戦について H.Jの足跡 さん
2006 J2リーグ第29節 東京ヴェルディ1969戦での判定について 山形公式

リンク先の方がバスを囲んだのかどうかは分かりませんので、特定の誰かに対する文句ではありません。リンク先に写真があるのでリンクをしています。東京ヴェルディのバスは実際にスタジアムを出発できなかったようです。
繰り返しになりますが、審判の不可解な判定に対する怒りは理解できます。しかし、どうしてその怒りの矛先が相手チームの選手バスを囲むという方向にいくのでしょうか。ヴェルディだってヘボ審判の判定によって落とした試合が何試合かあります。でも、それらはすべて審判の問題であって、対戦相手のクラブの選手の問題ではないでしょう。囲むなら審判の車を囲んで欲しい。

スカパーの再放送を見ました。問題の場所をアップで撮っているカメラはありませんでしたが、試合終了後に広いエリアのカメラからの映像をスローで再生していました。一枚目のレッドカードのシーンは、山形の選手が絡んだ後に足を上げてヴェルディの選手を後方から蹴っているので、明らかな報復行為で一発レッドで正しい判定でした。審判もすぐ近くで見ていたし、素晴らしい判定だったと思います。
二枚目のレッドのシーンは、正直良く分かりませんでした。


で、ここからはクラブとしての山形の対応ですが、『サポーターが対戦クラブの選手バスを囲んで出発させないようにした』と言う不祥事に対し、クラブとしての責任はどのようにとるのでしょうか。山形はクラブとして公式戦をスムーズに運営する管理ができていないということですよね。ヴェルディは今年はもう山形でのアウェイはありませんが、山形のクラブとしての公式の謝罪は当然ありますよね。


公式の謝罪らしき文章ですが、謝罪ではありませんね。


モンテディオ山形対東京ヴェルディ1969を観戦された皆様へ 山形公式

『観戦されたサポーターの一部より、試合中および試合終了後にビジターチームを貶めるような悪質なコールがありましたことを非常に残念に思っています。東京ヴェルデイ1969関係者の皆様方に対し不快な思いを与えてしまいましたことを、当協会といたしましても大変に遺憾に思います。』ですか。残念? 遺憾? これは謝罪? 


自分たちのスタジアムに来てくれる人へのお願いですか。それとも迷惑をかけた対戦相手への謝罪ですか。
東京ヴェルディに対しての謝罪をしなきゃいけないのではないですか。バスを止められた選手たち、現地まで行ったヴェルディサポ、そして現地で観戦しなくても非常に不快な思いをした人々に対する謝罪もなしですか。
まあ、いいか。





判定に対してのラモス監督のコメント。
山形戦 監督会見 ヴェルディ公式

レフリーのジャッジについて
「何も思っていません。相手が9人になってしまっただけです。サポーターの方にはつまらない試合になってしまったかもしれませんが。でもレフリーの判断です」

相手チームの出来事だから冷静だったのか、それとも監督として成長したのか。

以下はまったくの余談… 

ヴェルディは”ヴェルディ”なんですけど、よく”ベルディ”とか”ヴェルディ−”とか間違われますね。これはやっぱり間違われやすい名前を付けているほうが間違っているのだろうか。そういう自分もレッズをレッヅと打ち間違って、あわてて訂正することもありますし…。

*1:でも、ルーニーを退場に追いやったCロナウドに対してのように、審判よりも相手選手に感情の捌け口がいったこともありますね。