U21 中国 - 日本

情熱と誇り
チームを立ち上げてほんの短い時間しか経過していないわけですが、これからがとても楽しみだと思わせてくれる選手たちでした。
このような代表チームの中に、我がヴェルディの選手たちがいなくなってからの時間も長くなり、召集段階から我が事のようにワクワクドキドキしながら見守ることはなくなったのですが、それでもこのチームは押されている前半でさえ見ていて面白かった。ホームの中国に思いっきり押し込まれているものの、追い込まれている風でもなく、自然に受けてカウンターのチャンスを虎視眈々と狙っている。特に自分たちのペースで攻められなくても焦ることなく、激しくボールに寄せ集中力が途切れない。結果を知ってから見たTV中継になってしまいましたが、それでも前半には失点しないだろうなという安心感も感じました。


ただ、チームを立ち上げてからの経過時間を考えると組織的なことは今の段階では手をつけられないにしても、サイドの1対1で簡単に中国に抜き去られるシーンが多かったのは気になりました。スピードであったり、反転の早さだったり、緩急の差のつけ方だったり、時にアーリークロスだったり。中国の最後のシュートの精度のなさに助けられましたが、決定的なピンチにつながるサイドでの力負けが多いのは、心配です。1対1の対応は代表でどうにかなるものでもないし、カバーの問題は組織的にできるかもしれませんが、それでも中国の選手にぶっ千切られるのは悲しい。


まあ、2−0で中国に勝ったのは爽快なのですがね。特に中国にかなり有利に吹く笛の中で完勝したのは最高です。


中国戦後 反町監督会見 スポナビ

課題は、1人1人の力が強くない部分があります。例えばサイドで1対1でかわされてしまう。当然、組織としてカバーリングできればいい部分もあるんですが、1対1は正直言って向こうの方が上かなと思いました。
 これは、僕ができる範囲は多くないのですが、Jリーグを通して各選手が意識しながらスキルアップしてもらえればいいと思います。