大宮 - 川崎

helguera2006-08-26

熊谷スポーツ文化公園陸上競技場に行ってきました。
8月にしては涼しい風が吹く一日でしたが、スタジアムでサッカーを見るにはちょうど良い気候の熊谷でした。大宮や駒場ではなく熊谷でやるのもいいのですが、夜6時キックオフで熊谷まで行くのはきついです。でも、普通に7時キックオフだと、もしかすると川崎サポが川崎まで帰れないのか…、そんなことはないと思うのですけどね。


入場ゲートを通るとマッチデイプログラムやウェットティッシュなど、様々なものを配っているのは良く見かけますが、今日の大宮アルディージャは来場者プレゼントとしてアイスを配っていたのですよ。その名もガリガリ君マンゴー味(赤城乳業)。暑いというほどの陽気ではありませんでしたが、それでもこの季節にアイスを貰うのはかなり嬉しい。とても美味しく頂きました。ガリガリ君シリーズも25周年ということで、偉大だ(笑)。


さて、試合についてですが…、同じ年にJ1に昇格した大宮と川崎でしたが、今シーズンの戦いぶりを見ていると試合前から勝敗の予想はしていました。しかし結果は想像以上の差がありました。それは得点差ではなく、チームのやりたいことと選手層がマッチしているかどうか。そんなクラブとしての力の差を感じてしまった試合でした。
大宮のスタメンFWは吉原宏太選手と小林大悟選手の2トップですが、小林大選手はMFとしては脅威ですけれど、FWとしてはあまりにも無力でした。ベンチの交代要因もFWは森田浩史選手だけ。グラウ選手は契約期間満了ということですが、「どうやって得点を取るのだろう」と思ってしまうほどの攻撃陣の層の薄さです。怪我人などの問題はあると思いますが、外国人枠の有効活用など、少し物足りない気がします。


試合が始まりましたが、やはり大宮は前線にボールを運べない。中盤やDFラインでボールを動かすのですが、運べるのはサイドまでで、前線の動きも少ないし背の高さもない。例えば右サイドの波戸選手までボールが渡ったところで前が詰まってしまい、後はDFラインにボールを戻すか、高さでは到底叶わない2トップ目がけて放り込むだけ。とにかく、見ていて攻撃のイメージが湧きませんでした。
そんな前半10分、やはり前に運べなかったボールをDFラインでまわしていて、引いてきた中盤の底の斉藤雅人選手にボールを当てましたが、狙っていた川崎の選手にさらわれそうになり慌てて倒れこみながらボールを戻そうとしたところを完全に川崎にさらわれ、そのまま数的有利を作られ失点してしまいました。


これで気落ちしたのか、現時点での実力通りなのか、それともフィジカルコンディションの違いなのか、川崎の鋭い攻撃に対し大宮の緩い守備という図式はさらに加速していきます。川崎の2点目もサイドからクロスを上げた我那覇選手がフリーで、中央でヘディングシュートをしたマギヌン選手もフリー。さらに3点目は川崎陣内で川崎のMFが大宮のMFを1人交わした途端にその先の中盤はノープレッシャーでスルーパスを出せ、大宮のDFラインに走り勝ったジュニーニョ選手へそのスルーパスが通り決定的な3点目が入ってしまいました。


さすがに後半は大宮も少し守備を厳しくしてきましたが、終わってみれば1−5という、想像以上の大差がついてしまいました。修正してきたと思われる後半の大宮でしたが、それでも川崎の守備の厳しさや寄せや戻りの早さに対し、大宮の守備は見劣りがするのは否めません。それには守備陣だけの問題ではなく、攻撃陣がどれだけボールを失わないかなどのチームバランスも影響しているとは思いますが、攻撃から守備への切り替わりの意識の差が大きすぎました。監督の意識付け、選手の質、クラブの的確な補強、これらのクラブの総力の差が出てしまった試合という感じがします。

以下追記

同じ試合を湯浅さんも見ていたようですが、こちらはさらに辛口。
完璧にフロンターレの「ツボ」にはまった試合になってしまって 湯浅健二のサッカーHP


ヴェルディサポとして一言だけ言わせていただくのなら、小林慶選手の守備なんて、最初から当てにしてはいかんのですよ。